夫のおばあちゃんが昨日から入院し、危篤となっています。
『おばあちゃん』とは言っても、早くに母を亡くしている夫にとって、おばあちゃんは『育ての親』です。
おばあちゃんは、高血圧と腸閉塞が多少あったものの、特別重たい疾患がある訳ではなかったのですが、
『あちこち痛くて眠れない』と言ってよく睡眠薬を飲んでいました。
まだ自宅に住んでいる頃は、食べる事が好きで
編み物と畑を趣味にしていました。
『おじいちゃん』は50代で亡くなられていて、
おばあちゃんはよく『早く迎えにきて欲しい』と言っていました。
そして、『自分は早くあの世に行きたい、未練はないから、もしも倒れていても、救急車は呼ばずにそっと死なせて欲しい』と常々言い、
遺書のようなものも書いていました。
そんなおばあちゃんでしたが、ある時睡眠薬の飲み過ぎで倒れているのを向かえの奥さんがみつけて
救急車を呼び、そのまま入院となりました。
その時はまだ意思もちゃんとしていて、歩く事も可能でしたが、
病院の方から『施設に入らない限り退院はさせられない。自宅に戻るのであれば、24時間体制で身内の方が付き添うように』と言われました。
夫のお父さんは単身赴任、お母さんは他界。
夫も私も仕事があり、難しかったので施設に入ってもらうしかありませんでした。
施設に入ってからは、あっという間に歩けなくなり、話せなくなり、食事も摂れなくなり、
気づけば私たちの事も分からなくなっていました。
『施設で無駄に生きるのは嫌だ』とずっと言っていたおばあちゃんでしたが、
施設で6年ほど過ごしました。
昨日、病院から帰った夫は、いつもよりもお酒を飲み、旧友に電話をし、
酔っ払いながら早々と就寝しました。
今朝は、喪服を探していました。
『覚悟はしていたこと』と言っていますが、
危篤でも病院での付き添いができないことに
寂しさを感じているようです。
今日は午後の面会時間に、時間をずらして家族で会いに行ってきます。(一度の面会は2人までのため)