年越しを夫の実家で迎え、元日には父の元へと行きました。

祖父母(父の両親)も亡くなり、叔父(父の弟)にもひどい仕打ちをして追い出し、
親戚からも厄介者扱いされ・・・
もう元日に父を訪れる人は私の一家くらいしかいないので・・・
毎年こうして元日の夜は父の家で過ごします。

(以前書いた父の記事はコチラ↓こんな人です)


元日の夜・・・父と夫と3人でお酒を交わしていると・・・
饒舌になった父はなんだかんだと語り始めます。

そんな時、父からふと出た衝撃発言!!

「なんかな~misatoだけは、育て方を間違ったと最近思うんだよなぁ・・・失敗した気がするよ」と。

「え!!なにそれ~!!なんでよ~(笑)」と冗談めかして尋ねてみたのですが、
父はいたって本気です。
「なんとなくなぁ・・・なんでそういう風に育ったかと・・・失敗したんだよ・・・」と。
大真面目に言います。どうやら・・・本気でそう思っているようでした。

酔っていたので父はその発言を憶えていないかもしれません。
でも、私のなかにはチクリと棘が刺さったような感覚になりました。

まぁ・・・いいです照れ
どんな風に思われようと、血の繋がりは変えられないので・・・
今後も変わらず父に付き合っていきます(笑)

そんな父の作品。

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(昨年秋から父の家の玄関に増えました)




雨にも負け
風にも負け
雪にも夏の暑さにも負ける
弱いカラダでありながら
欲ばかりでやたらといかり
いつもブツブツうそぶいている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜では足らず
あらゆることを
自分を中心に考え
何べんきいてもわからず
そしてすぐに忘れ
野原の松の林の外の
大きくて立派な家にいるくせに
東に病気のこどもがいても
行って看病すらしてやらず
西につかれた母がいても
行ってその稲の束を負う事もなく
南に死にそうな人がいれば
行ってこわいだろうと行ってみたり
北にケンカやそしょうがあれば
おもしろいからもっとやれといい
日照りの時はふてくされ
寒さの夏はなまけ
みんなにバカと呼ばれ
しかられ苦にされる
そういう者にはなりたくない

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宮沢賢治の詩をひねった父の作品。
見る度にちょっと笑えます。
「お父さん!!『そういう者』に近づいてるよ~!」って(笑)

やっぱり天才ですかね、父はニヤリ
お仕事依頼ニヤリお待ちしてます(笑)