Team 感じて!プレアデス

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私が30歳代の頃に勤務した北海道内の某ホテルの和食料亭で、和のおもてなしのノウハウを教えてくださった私の師匠、山野辺さん。

 

会食が長引くと私の帰宅が夜遅くなってしまうこともあり、まだ小学生だった子ども達がよく泣くようになったので、たった半年足らずで退職したけれど、山野辺さんのことが私は大好きで、名残惜しかったことだけは記憶にあった。

 

当時70歳近かった山野辺さんは、どんなに仕事が忙しくても私が何か質問するとその都度手を止めて分かりやすく教えてくださった。かと思えば、厳しく指導してくれる一面もあり、40歳も年上の山野辺さんを私は心から尊敬していた。

 

今年からバンケットスタッフとして、婚礼や忘年会等の配膳業務で都内を駆け回っている私だが、この年末はどのホテルも最繁期を迎えていて、和食料亭も例外ではなく、時折、お仕事が舞いこんで来る。

今では50歳代の私に、30歳代の女性の先輩が丁寧に仕事を教えてくれる。

 

お客様のお迎えの仕方、お料理の出し方、日本酒の銘柄…どこかに葬り去られたはずの記憶が鮮明に蘇ってくる。20年の月日が流れたのにもかかわらず、山野辺さんのお声、言葉、話し方、身振り手振りが、目の前の先輩に重なってリアルに再生される。

あぁ、そうだった。あぁ、先輩は山野辺さんと同じ事を話してるな。そんなことの連続だ。こんなこと、まだ覚えてたんだ、私。それとも、どっか別の記憶媒体からダウンロードしてるのかな…

 

人が真心込めて放った言葉って、記憶から消し去られたとしても、こんな風にまた蘇るんだ。畳敷きの和室を当時の情景に重ねながら、時空間を重ね合わせてみると、ハートがドキドキして涙腺が熱くなった。

 

山野辺さんはご健在だったら現在90歳代。

「色々覚えたのに続けられなくて残念ね。またやりたくなったらいつでもやりなさい。どこへ行っても出来るから。」と、私が仕事を辞めるときに笑顔で送り出してくれた山野辺さん。

私もそんな人間でありたい。

 

山野辺さんに教わったこと、しっかり体現して参ります。

山野辺さんが私にしてくださったように、愛のバトン、繋いで参ります。

 

ありがとう ❤ 山野辺さん。