名前は滝口幸広さん。
享年34歳。
私は彼のファンじゃない。
でも私が今こうして俳優さん目当てで舞台を観に行くようになった俳優馬場良馬さんを知るよりも早く知っていた俳優さんだった。
その作品が「そして春風にささやいて」。
タクミくんシリーズというBL小説原作を映画化したもので、たしかレンタルで借りた見たものだったと思う。
そのタクミくんシリーズの劇場版はその後4作作られていて、その新作が出る度にレンタルとかで見たりしてた。
その頃の私は出演俳優よりも映画という作品を観るのが好きでそんなにひとり一人の俳優さんに興味を持つことは薄い方だったと思う。
(今もその傾向があるけど)
そんな私だけども、シリーズを通して見れば自然と出演俳優さんたちをさすがに認識していた。
当時はその程度。
その視点が変わったのが、先程名前が出た馬場良馬さん。
彼もこのタクミくんシリーズに途中から出演している1人。
私が馬場さんを好きになったきっかけはこのシリーズではないのだけど、彼の出演作品を集めたり観に行くようになっていく中で、馬場さんという俳優を好きになっていく中で、だんだんと「滝口幸広」さんという1人の俳優さんも馬場さんとの共演が多かったことから、認知が深まっていった感じだったのだと思う。
最近は特にイベントや舞台と共演がより多かったから、滝口幸広さんという俳優も私の生活の一部になっていたんじゃないかなって思う。
ファンではないけど、私の生活の中にいた存在だった。
しかもほんの2週間前にその馬場さんと共演したライブイベントでその姿を観たばかりだった。
そんな彼が突然この世を去った。
今私の中で感じる喪失感は、私自身の一部を失ったからなんだと思う。
ポッカリと空いたピース。
ファンじゃない私でさえもこう感じるのだから、ご家族や彼を愛する方々の喪失感は私の比にならないくらいとんでもない大きな穴なんだと思う。
いつかその穴はいろんなもので埋まっていくかもしれない。
埋まらないかもしれない。
それは人それぞれだから分からないけど、私の穴はそのうち違う何かで埋まっていくと思う。
ただ彼の存在を忘れたくないなという思いがあって、ここに書き留めておきたいと思う。
とても端正なお顔立ちなのに、主役とか座長というよりは、いつも最前に立つ人たちの傍らでさりげなくそっと支えるようなタイプだったように思う。
とても目立ちそうなのに、そうならない不思議な感じだったなぁ。
溶け込むのがとても上手な俳優さんだった。
だからこそ、これから年を重ねて熟成されていけばいくほどさぞや素敵な俳優さんになっていくものと思っていました。
全部ではないけど、それでも彼の出演する作品を観ることができて良かったです。
今私の手元にあるあなたの出演した作品はこれからも大切にします。
そして、またあなたの演技を繰りかえし見させてもらいますね。
