8室は、人生の裏側を見せてくる場所だと思う。
見たくないものほど、なぜかそこにある。
逃げてもまた出てきて、形を変えて何度でも訪れる。
この部屋のテーマはカルマ。
言い換えれば、「魂が持ち越した宿題」。
人との関係、家族、感情のパターン――
どれも偶然ではなく、魂が経験したくて選んできたもの。
最近、両親との関係で苦しくなる出来事があった。
誰かが悪いわけではなく、
ただ、自分の中のカルマ・家系のカルマが反応していたのだと思う。
8室はそうした“未消化の感情”を静かに浮かび上がらせる。
優しくはないけれど、ある意味、誠実な部屋だ。
多くの人は、苦しみを「間違い」や「不運」と捉えるけれど、
8室の学びは少し違う。
痛みは、魂が成長しようとするサイン。
それを拒むと、同じテーマがかたちを変えてまたやってくる。
苦しみを完全に消すことはできない。
でも、逃げずに味わい尽くすことで、
それは「変容の素材」に変わっていく。
悲しみも怒りも、感じきることで浄化され、
やがて、静かに溶けていく。
8室を通ると、人は確かに痛む。
けれどその分、深く優しくなっていく。
他人の痛みがわかるようになり、
“生きる”ということの意味が少し見えてくる。
だから私は、8室を「再生の部屋」と呼びたい。
そこを通るたびに、人は少しずつ古い自分を脱ぎ、
新しい光を帯びていく。
壊れるように見えて、実は“還っている”だけ。
それが、8室の真実であり、
私にとっての“覚醒”なのだと思う。
