2022年12月末、私と子供2人で実家に帰省した時の話です。夫は仕事で、行けませんでした。
母に会うのは、針生検の結果を聞くのに病院へ来てくれた時以来でした。実家には父と母と弟が住んでいます。姉と私は、県外へ嫁いでいます。
父と母は、私が11月末に「乳がんかもしれない…」と話をした時に、「治療費にいくらか渡してやらないと。」と話をしていたそうです。ありがたい。私は父に、「どうも、このたびはお騒がせしまして。」と言いました。父は、「とりあえず、良かった。」と笑って言ってくれました。
実家に滞在している間に、友人とランチをしに行きました。中学校からずっと縁が続いていて、今でも帰省する度に会っている友人です。今回は、子供たちを置いて2人で昼飲みに行きました。初めは家族の話や仕事の話、共通の友人の話をしていました。少し経ってから、私は、「結果的には大丈夫だったんだけど、私の中の大事件の話を聞いて欲しい。」と、今回の乳がん疑惑の話をしました。すると、友人は「私も、実は◯◯の病気で検査をした事があるんだよね。」と言いました。中学生の頃は、好きな歌手の話をしたり、好きな人の話をしながらお菓子を食べたりしていたのに、もはや病気の1つや2つ、珍しくもない年齢になったんだな、と思いました。3時間くらい話し込んで、帰りは友人の旦那様が車で迎えに来てくれました。そして、私の実家まで送ってくれました。
実家では、お昼にピザを食べたとかで子供たちが盛り上がっていました。楽しそうな子供たちを見ながら、「もし乳がんで治療する事になっていたら、今頃は帰省出来なかったかもな。」と考えていました。親も子供も自分も健康で、会いたい時に会えるのは当たり前ではないんだな、と思いました。