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病院の次の日は、仕事へ行きました。家にいても【針生検 乳がん 確率】とか検索ばかりしてしまうので、仕事をしている方が気が紛れました。前日泣き過ぎて目が腫れていましたが、職場の人には「昨日、寝る前に漫画読んで泣いちゃって。」と誤魔化しました。

前日夜は、いろいろな事を考えました。仕事は続けられるのだろうか。やっぱり手術とかするんだろうな。抗がん剤とかやるのかな。いやいや、手遅れですとか言われるのかな。今はこんなに元気なのに…。最終的に思ったのは、子供たちが成人するまでは死ねない、という事でした。この時、上の子は11歳、下の子は6歳でした。何とかして治療してもらって、少しでも長生きしなくちゃ、と思いました。いままでは自分が死ぬのはもっともっと先だと思っていて、5年くらいで死ぬのかもしれない、と真剣に考えたのは初めてでした。治って元気になりたい、とまではこの時は考えられませんでした。

仕事は4年ほどやっていて、出来る事が増えてきて、楽しくなっていたところでした。「治療費もかかるから稼ぎたいし、楽しいのに辞めたくない。」と思いました。どうせなら、ダメ元で上司に相談してみようかなとも思いました。女の人が9割くらいの会社なので、もしかしたら前例があるかもしれない、とか考えました。今の部署は、白衣で帽子を被ってマスクをして仕事をしているのですが、髪の毛が抜けていったらごまかせないし、調理業務なので衛生的にもダメだろうなと思いました。事務に異動とか休職とか、何とかならないかな、と半泣きで考えながらも、その日は誰にも相談出来ずに無事に仕事が終わりました。


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