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前回からの続きです。


看護師さんに呼ばれて、針生検を受けに行きました。先生の「がんかな、と思います。」発言を受けて、もはやがん確定だと思っている私、泣くのを我慢出来ませんでした。上半身は全部脱いで、タオルをかけてもらい、ベッドに寝て先生を待ちました。横にはエコーの機械らしき物がありました。先生が来るまでの間、看護師さんが話しかけてくれました。看護師さんは、「検診じゃなくて、自分で触って見つけたんですね。偉い。」と言ってくれました。

先生が来て、麻酔の注射を打ちました。メスで皮膚を1〜2mm程度切って、バネの付いた針で細胞を取ると説明がありました。針生検は怖くありませんでしたが、がんが確定する事が怖くてずっと泣いていました。先生は、エコーの画面を見ながら、しこりの位置を確認していました。そして、「バチンと大きな音がします。」と言われ、本当に【バチン】とピアッサーでピアスを開ける時のような音がして細胞を取りました。麻酔のおかげか、先生のおかげか、全然痛くありませんでした。同じように、計3回、細胞を取りました。

終わると先生は退室して、先程と同じ看護師さんが止血のガーゼを当ててくれました。自分で強く10分間ほど押すように言われて、分厚いガーゼを両手でぐっと押していました。私がずっと泣いていたからか、看護師さんは、「まだ調べてみないと分からないからね。」と優しく言ってくれました。

10分程度経って、看護師さんが、ガーゼをガムテープのような太さのテープで固定してくれました。「明日には外して、お風呂に入れますよ。」と言われました。

診察券と受付番号の紙が入ったクリアファイルをもらって、会計へ行きました。がんの検査は高いかも、とドキドキしながら会計の機械に診察券を差しました。会計は1万円台で、安心しました。

やっと全部が終わったのが15時半頃でした。下の子の幼稚園お迎え時間が16時だったので、そのまま幼稚園へ向かいました。

夕飯はスーパーでお惣菜を買いました。上の子は当時小学5年生で、友達と遊んで17時過ぎには帰って来ました。私は、帰宅してからはマスクをして、涙をごまかして過ごしました。我が家の夕飯は19時なので、夜勤明けで寝ていた夫も19時には起きて来ました。子供たちの前では我慢していたのに、夫の顔を見たら我慢出来ずに涙が出てきてしまいました。涙が出るたびに

洗面所やトイレへ行きごまかし、夕飯を用意した私は「頭が痛いから、今日はもう寝るね。」と言い、寝室へ行きました。泣いて脱水状態だったのか本当に頭は痛かったので、横になりました。夫には「今日は話せそうにないので、話は明日にします。」とLINEを送りました。夫からは「病院の日、休み取った方がい?」と返ってきたので、私は「お願いします。」と返信しました。結局、治療方針どころか針生検の検査結果を聞くのも怖くて、来週も再来週も病院へは夫に付き添ってもらうことにしました。


この日は終わりです。


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