とにかく眠気が尋常でない。
導尿の管を抜いてもらってからも、
脇の下についているドレーンに注意はするが、
寝返りは自由にうてる。
しかし眠くて起き上がる事はままならぬ感じで、
ひたすら横になってウトウトしていた。
しばらくすると、主治医がやってきた。
「misakikuサン、実はちょっと発熱しています。37.8℃。
なので抗生剤を投与しますね。」
あらー、なんで発熱しちゃったんだろう。
珍しいのかな。
それとも、軽い風邪の引き始めでオペしたから、
身体に負荷がかかって発熱したのかな。
今打っている点滴に更に抗生剤をプラスして点滴を打ってもらいながら、
まだ熱があるなら寝て治さなくてはと寝たら、
数時間して熱もおさまったようだ。
が、しかしまだ眠い。
この眠気は異常な感じだ。
主治医が来て体調はどうかとたずねる。
「とにかく眠くて眠くて仕方ありません。
こんな眠気味わったことなくて。
どうしてこんなに眠たいのでしょうか。」
と、ちょっと返答に困るような質問を、思わずしていた。
すると主治医は、
「そりゃ、そうだよー。だって長時間手術に耐えたんだよ。
体力使って眠くなるのは当たり前。
眠気に任せてたっぷり寝て下さい。」
そう明るい感じで言われて、妙に納得してしまった。
余計な事は考えないでとにかく眠ろう。
ここは家じゃないから、家事もしなくていい。
特にやらなければならない事もない。
強いて言えば、やらなければならない事は、早く回復する事だ。
家では昼寝する事は、怠ける事に通じるような感じがして、
しないように努力してきた。
ここ病院というところは、休息してそしてたくさん眠るという事が許されて、
罪悪感を感じなくていい空間なのだ。
寝るのが一番自然治癒力も高まるはず。
それに人間は眠っている間に魂があの世に里帰りして、
休息したり、エネルギーをチャージしたり、
治療を施してもらったりするらしい。
私もたくさん寝て、この現実世界の肉体を癒し、
寝ている間にあの世に行って、
霊的にもたくさんの癒しやエネルギーをもらってこよう。
とにかく眠くなくなるまで、寝てみることにしよう。
