岬JFCコーチのブログ「TRAIN‐TRAIN」
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めっちゃうれしかった。

今日、貝塚から用事のため電車を乗り換えました。先頭車両に乗ると、「あっ岬JFCのコーチや」の声。声の先にはマトリックスのジュニアユースの子供たちがいました。ありゃまあ、ずいぶん有名になったもんやなと思って、軽くあいさつ。声の主は「岬ドルフィンカップで最優秀キーパー賞もらってん、めっちゃ大きい声で呼ばれたんでビックリしたわ」と仲間に話をしていました。あの時の威勢のいいキーバーね。やっと思い出しました。最近の事やから、名字は覚えてるよ。「もらえるとは思っていなかったから、めっちゃうれしかった」とも話をしてくれました。これだけ喜んでいたたけると、贈った私たちもうれしいです。岬の主催大会は大変多くのトロフィーを用意します。なぜなら喜んでいただければ、私たちもうれしいし、ひとつのトロフィーやメダルがサッカー少年たちの励みになればと思うからです。岬JFCとしては今後もすべてのサッカー少年を応援していくというスタンスを大切にしていきたいと思います。

1点の重み。

Webアルバムに浅羽の写真をUPしてますが、一日目に泊まった宿舎で夕食後、「反省会」という名のミーティングを行いました。昨年からなぜか?何枚も積み上げた座布団に座って、遠征で感じた事を話をするという、寄席で一席スタイルになっています。コーチ、保護者の一席が終わり、真打ちの子供たちの番になりました。「なんでもいいし、だれからでもいいし、感じた事をみんなの前で話をしよう」と問いかけても、なかなか自分からは座りにきません。結局、背番号の順番で話していただきました。いざ座れば、それぞれが自分のプレーで感じた事や、明日はこうしようという事を全員が話をしてくれました。最近は練習や試合中にも、だれかが指示を言いばなしではなくて、自分の意見をぶつけあいながら、修正している場面をみかけました。そういうところがじつは目立たないけど、チームが成長している証拠でもあると感じました。さて、子供たちがみんなの前で話をする場面は、帰りのバスの中でもう一度訪れます。今回は時間等の都合で何人かにしぼりましたが、話をした子供たちはそれぞれ、二日間感じた事をしっかり話をしてくれました。最後に話をしたキーパーのサダはこういう話をしてくれました。サダ「予選リーグ、決勝トーナメントと三試合、無失点でいったけど、準決勝で1点取られて、終わってしまった。あらためて1点の重みを知りました」。この言葉はみんなの言葉だと私は思います。長いバスでの移動に揺られ、コンディション的にも厳しい条件の中、素晴らしいチームと対戦し、多くの事を学ばせてもらいました。どういう結果であろうと、その場に参加しなければ、感じる事は出来ません。子供たちには貴重な経験をたんにサッカーだけでなく、いろんな場面で思い出してくれたらと思います。こういう遠征に行けるのは、多くの育成会のお父さん、お母さん、コーチのおかげであるということも覚えていてくれたらと思います。

目指すべきサッカー。

浅羽から帰ってきて思うのは、よくあのレベルの高い大会をたたかい抜いたという満足感があります。そしてあらためて、準決勝での惜敗の悔しさがこみあげてきます。決勝は甲府の羽黒対静岡のピュアでした。優勝したのは羽黒ですが、私はこの羽黒のようなチームを作りたいと思いました。決して大きいとはいえない体で、全員で攻め、全員で守り、その運動量の多さは他を圧倒していました。決してあきらめないというサッカーの見本を見せていただきました。羽黒も決勝トーナメントを楽に勝ち上がっていません。決勝トーナメントの一回戦はまさにドラマチックな幕切れでした。0対0の緊迫した試合の後半終了を告げる、時計のアラームが鳴った時に攻める羽黒。相手ゴール前で反則を受けフリーキックのチャンスを獲ました。ロスタイムであることを主審と副審はアイコンタクトで確認し、主審は副審にワンプレーで終了の意味で、そっと一本指を立てふたたびアイコンタクトで会話をする。羽黒のフリーキックがゴールネットを揺らした時、副審のゴールの合図を確認し、主審はゴールを告げる笛を吹きました。相手チームはすぐさま、ボールをセットしようと走りましたが、そこで主審は試合終了を告げる笛を吹きました。まさに劇的な幕切れでした。もう、お気づきの方もいると思いますが、その試合の主審は私です。羽黒の相手サポーターからすれば、非情の笛であったと思います。でも、あそこでキックオフを告げる笛は吹けませんでした。決めた羽黒の選手は称賛されるべきでしょう。あのプレッシャーの中でゲームを決めるフリーキックはなかなか蹴ることはできません。羽黒は準決勝も後半終了間際に追いつかれながら、PK戦を制しました。決勝もワンチャンスを生かして、ゴールをねじこみました。それが優勝カップをひき寄せるゴールであったし、その1点を全員が体を張って守りぬきました。私の審判生活?の中でも、忘れられない試合をした羽黒というチームこそ、まさに岬JFCが目指すべきサッカーをやっていると思いました。そういうチームと出来れば決勝という大舞台でやりたかったですね。そうすれば、私たちの足らない部分がより明確に頭で体で感じれると思うからです。でも、そんな風に思うのは贅沢な事だとも思いました。全員でたたかい、全員で助け合う、それこそ、岬JFCが目指すべきサッカーだと私は思いました。頑張りましょう。
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