17年ぶりに再び始めた 茶道。
良い出会いがありまして、楽しく学ばせて頂いています。
昨日は、夕方から茶会に出させて頂きました。
夕方、日の沈むころから席入りをしまして
日が暮れて行く中を電気を使わずに蝋燭の火だけで
過ごします。
「夜咄」と言います。
夕暮れから夜にかけての茶会は初めてでしたから、とても趣がありました。
明かりが何よりのごちそうになります。
和蝋燭の独特の揺らめきに客の影が障子にゆらゆらうつって、幽玄の境地を
ちょっとかいま見れたような気がしました。
暗闇に釜の湯の煮える音・白い湯気・・・
幻想的で胸がいっぱいになります。
棗の蓋裏は螺鈿でしたから、キラキラと炎によって表情がかわります。
蓋を開けた瞬間、涙でそうになります。
美しい所作と行事を生み出し、楽しんだなんて、昔の先人たちの感性にただただ感心です。
節分ですから、茶室は、鬼や福のかざり。
新しい年の春を告げる花といえば梅ですから
お菓子も炉ぶちも、釜も、梅づくしです。
先生のお点前も、濃茶も練りが素晴らしく本当に美味しい。
お茶を極めて先生になろう!などとは、全く思いませんが
人生の楽しみの「ひとつ」として
茶道の世界を自分の世界のひとつとしたいと思いました。
素敵な時。