小悪魔な君。の続きです!
また続きかくかもです。
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小悪魔が気になりだして2週間がたった。
この気持ちがおさまるどころかどんどん増していった。
君の無意識にした行動が私の的を射た…
ほんとに小悪魔だと思う
いつも由依を目で追いかけていて私の視線が鋭いせいで、由依と目が合う。
目が合って慌てて目をそらす私に、近づいて「今、見てたでしょ?なんで見てたの?」と迫ってくる。
「気のせいじゃないの?由依こそなんで見てるの?」と必死に対抗して誤魔化すけどすぐにバレてしまう。
「私の事好きなの?」
そう言ってまた小悪魔全開で私をからかってくる。
「そんなわけないじゃん!」と言うけど、こんなに由依が気になるなんて好きなんだと思う…認めたくなんかないけど。
「じゃあ嫌いなの?」
不安そうな顔を見せてくるけど、内心からかってるんだろうな
「別に…」
「へぇ〜じゃあ好きなんだ?」
ほっっっっんとにイジワル!
なんでこんなに余裕なんだろう
ずるいにもほどがある
「ねえ、ゆいぽんっ!」
私と由依が言い争っていたときに来たこの子は今泉佑唯ちゃん。
由依の推し…といえばいいのかな。
私と話す時のようなイジワルさは一ミリもない
むしろ甘々な由依。
なにこの対応の差。
ずーみんが来ると私と話してたことがなかったようにずーみんを抱きしめ可愛がる。
「ずーみん可愛い〜」
「苦しいよ…っ」
これはいつもの光景。
無意識で切り替えてるならすごい、と感心する。
*
今は、由依、オダナナ、理佐、ずーみん、私でお話をしている。
「ゆいぽん〜〜!遊ぼうよ?」
由依のストーカー、オダナナがいつものように由依を遊びに誘っていた。
それに便乗するかのように、ずーみん、理佐も「遊ぼ〜」と言っていた。
「オダナナは嫌だ。ずーみんと理佐はいいよ」
「やった!」とはしゃぐ2人とショックを受けているオダナナをよそに、私も便乗することにした。
「由依ー!!私は?」
「愛佳は嫌だね〜」
「えーーー!まあ、冗談なんだけどね?」
そうやって強がるも少しショックを受けた。
だってさ、遊びたいじゃん?
気になる子と…。ん、気になる?
*
家に帰り、いつものようにベッドに飛び込み携帯をいじる。
すると突然、メッセージの通知が来た。
その通知を見て、思わず目を開く。
何かの見間違いかと思った
そしてもう一度見直した、
ボトッ
ビックリしすぎて携帯を落としてしまった。
携帯を拾ってメッセージアプリを開く
由依『で、いつ遊ぶの?』
『は?』愛佳
いや、は?ってなるでしょ。
嫌だって言ってたじゃん
なにほんとに!
ここまでイジワルだと困る!
由依『え?遊ばないの?遊びたいんでしょ?』
『うん、まあ…遊ぼう?』愛佳
遊びたい!って答えるとまた馬鹿にされて余裕かまされそうだし、ここで断ると本当に遊んでくれなさそうだから曖昧な言葉で返した。
由依『じゃあ、土曜日10時に欅駅』
『了解、ありがとう』愛佳
きっと由依は私の気持ちに気づいている。
気づいているからこそこうやって私を手のひらで転がすのだろう。
いつまでもいつまでも由依の手のひらで転がされるなんてごめんだ、
早く私も由依の手のひらから降りて、私が由依を手のひらで転がしたいな。
そんな余裕なんて、私にはまだないんだけど。
だから、早く由依は私のことを好きになって?
イジワルが愛情表現だったんだ、と余裕のない顔で私に言ってみて?
由依をドキドキさせたい。
私も由依にイジワルしてみたい…。
終