私の王子様。中編 (友香×瑞穂) | mimimimi◢͟│⁴⁶ 小説

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そして私の演技。
私は虹花を相手に選んだ。

緊張しないってこともなく、ガチガチに緊張しているわけでもなく、ほどよい緊張感で演技ができた。


土生ちゃんとだったら、ガチガチに緊張してた。ドキドキと胸を鳴らしていたはず。



虹花と抱き合ったけど、土生ちゃんも抱き合ったから大丈夫だよね?


まあ、嫉妬なんてしてないんだろう…



演技が終わりスタジオに戻る。
ちらっと土生ちゃんの方を見ると、笑顔で私たちを拍手して迎えていた。



期待はしていなかったけど、ほんの少し寂しかった。




そしていろんなメンバーの理想の告白シミュレーションを見て、次回分の放送に入った。





そして、土生ちゃんとゆいぽん。


ゆいぽんの演技のうまさにリアルだな…って思って少し嫉妬しちゃったことは内緒。


小池「すごい傷つきながら見てました」


そのみぃちゃんの発言に、私だって傷ついてるよ?なんて思う。恋人がモテモテって辛いな…




これで最後の演技。
土生ちゃんとよね。


まさかよねがあんな乙女っぽい顔を見せるなんて思ってなかった。


そして3回目もあって慣れている土生ちゃん。




収録が終わった。



私の心は土生ちゃんがとられたーーそんな黒い感情で包まれていた。







スタジオから楽屋に戻り、土生ちゃんはメンバーに囲まれ写真撮影会がはじまった。



私は帰る準備をして、すぐに楽屋を出ようとした。



「お疲れ様です」


「ゆっかー待って!」




ドアを開け出ようとしたら、大好きなあの人に腕を掴まれた。



「ゆっかー元気ないよね…大丈夫?」


「大丈夫だよ…?心配ありがとう」



土生ちゃんがモテモテでメンバーに取られて嫌だ…なんて言えない。


心配かけたくないし。



「なんで嘘つくの?」


「え…?」



土生ちゃんとはずっといっしょにいるから嘘をついたってすぐにバレるみたい。



「バレバレだよ?ねえどしたの?」


「……」


「あーそっか。ここじゃ言いづらいね。」



そう言って土生ちゃんは自分の席戻った。




諦めたのかな…




すこし寂しい気持ちになりながら楽屋を出る。



バタバタバタ



後ろからものすごい足音が聞こえて、思わず振り返る。



「ゆっかー!カフェ、寄ろ?」


「う、うん…」




自分の席に戻ったのは、諦めたんじゃなくて、荷物を片付けてただけなの…?



土生ちゃんの優しさに心が弾む。それと同時に黒い感情が少し減った気がした。