公演期間 2013/03/14(木) ~ 2013/03/24(日)
会場 シアターグリーン BIG TREE THEATER
脚本 坪田文
演出 大岩美智子
料金 7,000円 ~ 7,300円
サイト http://www.helloproject.com/event/130130_butai_cute_sakura.html

シアターグリーン史上初の三館同時演劇。 最近、こういった催しが流行りなのか、記憶に新しいのは、下北沢の楽園と劇小劇場、本多劇場での同時演劇が終わったばかり。考えてみたら、チケット代は館ごとに支払うわけだから、商業的に美味しいのだろうか?


今回は ℃-ute主演・劇団ゲキハロ特別公演として、シアターグリーンの大・中・小の3つの劇場が、教室、生徒会室、部室となり、℃-uteの5人(矢島舞美/中島早貴/鈴木愛理/岡井千聖/萩原舞)が行ったり来たりしながら、女子高、卒業式、先生との恋話、悩みなどを組み入れながら桜が見える教室で織りなされるキュンとするストーリーでした。


ワタクシが観たのはBIG TREE THEATER(教室)でメイン出演するのは℃-ute鈴木愛理、岡井千聖、萩原舞でテーマは「友情」!ちなみにBOX in BOX THEATER(生徒会室)のメイン出演者は矢島舞美、こちらは「恋」。そしてBASE THEATER(部室)のメインは中島早貴。ゲキハロヲタの話ではBASE THEATER(部室)バージョンが一番良かったとのこと。流石ヲタ、どれも2回ずつ観たらしい。


それぞれの劇場をベースにしながら、限られた移動時間で3つのステージをダッシュする℃-ute。ちなみに℃-uteの5人は全ての劇場に出演する。そして同じ時間帯の出来事なのに全く違ってみえるストーリー展開とのこと。


℃-uteのようなアイドル路線のギャル系の演技はどうなの?って一般観劇者は疑心暗鬼になるかもしれないけれど、これが中々、いい演技をするのです。アイドルも今や、可愛いだけじゃ、ご飯は食べられない時代なんですね~。


とある私立女子高の卒業式が終わり、謝恩会までの時間を過ごしている生徒たち。どの教室でも話題になっているのは卒業目前に退学した一人の女生徒の後藤あかりのことだった。彼女の退学には噂があった、A組担任の美術教師・井上との交際。あかりはりか、みちる、びび、えみ、めい達のグループだったにも関わらず彼女らに黙って学校に来なくなった。あかりを気にかけながらも心にその思いを閉じ込めたまま、残された5人が描くストーリー。


あかりの居ない教室でめいがあかりに語りかける場面で号泣!本人も鼻水垂らして泣いてた。苦笑! しかし、この迫真の演技でまたまたもらい泣き。更に友情に亀裂が走る場面の後、和解するシーンでも号泣。ワタクシの高校時代を思い起こしてシーンがダブり、またまた号泣。そんな場面を懐かしくもあり、ほのかな回想に心が揺れて、また泣けた。校歌を歌う場面でも泣き、とにかくよく涙が出た舞台だった。友達って何?というシンプルな疑問に悩みながらも成長していく少女たちのストーリー。


いやはや、℃ -ute、素晴らしい!!
次回も学園ドラマをやるようなら観たいなぁ。心が洗われる。