みさの小劇場ウオッチ日記


公演期間 2013/02/27(水) ~ 2013/03/03(日)
会場 シアターグリーン BIG TREE THEATER
脚演出 トクナガヒデカツ
料金 0円 ~ 4,500円
サイト http://www.x-quest.jp/stage/blue_apple/


X-QUESTの舞台は好きである。あんなハイテンションで疾走感のある、それでいて全体的な構図としても、エンタメとしても「魅せる」という意味においてレベルの高い劇団はそうない。そして今回もものすっごい身体能力を披露したのが、塩崎こうせい。彼はクローサー火を演じたが、クローサー7人のダンスシーンは圧巻!人間の動きを超越している。一糸乱れぬ風景は、まるで人型ロボットのよう。舞台でも「一糸乱れぬ練習量!」のセリフが吐かれたが、努力なしでは出来ない場面だ。


そしてキャプテンリキッド(沖野晃司)はたぶん、ジャック・スワロウを意識したのか、そっくりの動きとしゃべり。これで一気にテンション上がりまくり、ワタクシの中ではキャプテン・リキッドはキャプテン・ジャックだったわけだ。笑


更に今回はレミゼを意識してミュージカル風に全員が揃って歌う場面で人生賛歌、つまりX-QUEST風讃美歌を熱唱。そしてそして、「海上手術」が言えないドクター海月(高田淳)。これらのコメディ部分を強調しながら全体の核はブルーアップル=平和のための生命賛歌を押し出していた。海を舞台に国を支配していたのは脳(母体)であるクラゲだったわけだが、そういえば何かのアニメで地球を支配しているのは「巨大な脳」だった。というシーンがあり、その絵図らを未だに忘れる事は出来ない。


物語は絶海の孤島にある秘宝を求めて、海賊達は争奪戦を繰り広げるも、これを守るベニクラゲマン。このベニクラゲマンがワタルと後年の年老いたワタル(老齢フォルム)で、この二つが入れ替わったりしながらコミカルに交錯させていた。老齢フォルムを演じたのが市川雅之。まさに帰ってきた市川なのだが、この老齢というキャラ設定は市川にはぴったりのはまり役で面白く楽しかった。腰に爆弾を抱えてる市川にとっては、演じれる役は老齢役しかないのだが、年齢的にもこれしかない。笑


そして今回の注目度NO1はミルキーロード、別名おっぱい星人こと橋本亜紀。顔に似合わず、すっごい、おっぱい。しかも半分以上をせり出してのサービス精神!いやはや、もうこれだけで主役を喰ってました。


スタッフでは 【照明】田中徹(テイク・ワン) 【音響】山下菜美子(mintAvenue inc.) 【殺陣】x-BLADE 【振付】野地春秋/塩崎こうせい/沖野晃司が秀逸。


次回も観たい、X-QUEST。橋本亜紀、次もギリギリのラインで頑張れ!笑