みさの小劇場ウオッチ日記

公演期間 2013/01/30(水) ~ 2013/02/04(月)
会場 千本桜ホール
脚本 黒須あゆ美
演出 三浦香(FuncAScamperS009)
料金 3,000円 ~ 3,500円
サイト http://zjr-02.jugem.jp/


加奈子と利華の性癖による捻じれた愛の物語。ざっくりと言ってしまうとこんな感じだろうか?修平は利華を一目見た瞬間から恋に落ちるが、同級生の加奈子はこれを知りながら強引に修平と付き合うようになる。しかし、修平の心にはずっと利華が存在していた。


そんな折、利華は修平の勤める美容院を訪れたことをきっかけに、修平と付き合う結果に。この三角関係に気付いた加奈子のもとに記憶喪失の聡史という青年がやってくる。加奈子が失意のなか、その心を埋めるように「復讐してあげようか?」と持ちかける。このシーン、まるで悪魔が人間の魂と引き換えにと囁く場面と似てる。笑


しかし、物語はそんな単純ではなく、過去の記憶に遡るのだ。不倫の末に生まれた加奈子が兄弟に骨髄を提供しなかったのを恨んで、復讐をする為に聡史とはるかは黄泉の国からこの世にやってきたのだった。なんと壮大な恨み言だろうか?笑


この物語の最大のテーマは加奈子と利華の壊れた性癖だ。いつも周りからちやほやされてる利華の上に立ちたい一心の加奈子。その為なら、好きでもない修平と付き合い、利華のはなをあかし、利華はそんな加奈子の心理を利用して、修平と不倫する。ワタクシは不倫も、人様のものを盗ったりしたことはないが、とにかく「揉め事は疲れんだろうなー。」と客観的に思った次第。生きることが一番辛い!とのセリフも納得できるようなダークな物語でした。自分の心を嘘で固めた物語。


最近、BB団とZ団の公演がないな・・・と思っていたら、両方とも活動休止ですって。演劇界も冬の時代です。今回のZ団jr.は役者としてまだ、新人の部類なので、Z団jr.とネーミングしたそう。これからの成長が楽しみな劇団。