みさの小劇場ウオッチ日記

公演期間 2013/01/24(木) ~ 2013/02/03(日)
会場 SPACE雑遊
脚本 横田修
演出 『アメフラシザンザカ』横田修、『坐ってはみたけれど』青木柳葉魚
料金 2,500円 ~ 3,800円
サイト http://tateyoko.com/

『坐ってはみたけれど』観劇

僧堂から逃げ出した修行僧・杜康(菊池豪)が、現在と過去を行ったり来たり交錯させながら、修行について修行僧が苦悩する物語だったが、面白いのは、修行僧がその生き方を問われ、夢の中で果てしなく逃げ続ける妄想さが可笑しいくらいにオモチロイ。コメディとして観た方が納得できるし面白かった。


また、修行僧の先輩である雄峰(向原徹)のなんとも言いようのない緩さ加減が絶妙で、修行僧の母の不思議なキャラクターが見ものの舞台だった。更に杜康の高校時代、あるいは戦国時代にでもトリップしたようなテキトーさが、この物語の不思議な妙なのだが、キャスト陣の演技力が秀逸だった為に、充分に見応えがあった。


高校の教師や父親の死、母の再婚など、杜康の人生に深く関わる出来事を上手く仕立てて修行僧としての道のりを歩いたのち、杜康は押しも押されもしない聖者(亡き父)の息子として崇め奉られるも、寺同士の争いの後に降参をするような背景だった。笑


マイマイ寺とかバンバン寺とか登場させていたから中国の話なのだろうか?
意外にもバカバカしい舞台で楽しかった。向原徹と菊池豪の坊主が良く似合っていた。この2人の雰囲気が特にいい舞台で好みでした。