みさの小劇場ウオッチ日記

公演期間 2013/01/18(金) ~ 2013/01/20(日)
会場 北池袋 新生館シアター
脚本 五十嵐朋江
演出 奥山太一
料金 1,500円 ~ 1,500円
サイト http://kaitenns.web.fc2.com/


説明に「 ついに宇宙エレベーター『ドロシー』の完成が近づいてきた。」とあったが、宇宙エレベーターとは、軌道エレベータの事でいいのかしら?軌道エレベータは惑星などの表面から静止軌道以上まで伸びる軌道を持つエレベーターのことだけれど。


軌道エレベータとは宇宙空間への進出手段として構想されていて、当初は夢物語と思えていたが、カーボンナノチューブの発見後、現状の技術レベルでも手の届きそうな範囲にあるため、実現に向けた研究プロジェクトが日本やアメリカで始まっている。


こうした近未来の構想に着眼されたのはファンタジー性も加味され、良かったと思う。そこでの危険な作業は人間とほとんど見分けのつかないロボットがこなしていて、そこで生きるテツロウ少年を主軸に物語を構築されたようだが、いかんせん、脚本に筋だった構成力がなく内容が散らかってしまっていた。


なぜ、宇宙空間で作業するロボット達が突如、天から地球に向かって身を投げたのかも、なぜ宇宙エレベーターの地下から首長竜の化石が見つかったのかも、結論づけてなく曖昧。脚本家は自分の中では解っているのだろうが、それを観客に伝える伝達力が低かった。


だから、いちいち、?・・また少し観て??・・・の繰り返しだった。苦笑!

キャラクターの立ち上がりは素晴らしいし、キャストらもいい。特にブリキオ(古俣晨)とブラキオ(加藤淳也)のコントのようなキャラが秀逸だった。一方で他の役者のセリフが音響に消される場面もあって、とにかく惜しい舞台だった。