みさの小劇場ウオッチ日記
公演期間 2013/01/07(月) ~ 2013/01/14(月)
会場 吉祥寺シアター
脚本演出 坂上忍
料金 前売り5250円、当日5500円、平日マチネ割引3800円
サイト
http://www.avance-pro.com/topics.php


坂上忍作・演出&総合プロデュース「SHINOBU’S BRAIN IN THE SOUP」第14弾で、総勢30名超のキャストが繰り広げる、シリーズ集大成的公演。


もしも「永遠に生きられる薬」が存在したら・・というテーマのもと、個性豊かなキャストが夢の薬をめぐってしのぎを削る下衆なストーリー展開に、殺陣ありダンスありのエンタメバランスを効かせたお祭り的ステージ。AV女優の脱ぎっぷりもお見事!また、この舞台の景子風景も映像でみせる企画はひじょうに効果があったと思う。これをみると坂上忍という男が好きになるはずだ。


幕開け、3人の子供達が登場した場面で、すぐにこの世界の虜になる。砂嵐のような風の効果音とともに、もうすぐ死んでしまう幼いトモヤを救うべくトモヤの兄弟の一人が自分の命と引き換えに、永遠の命を授かるという「DRUG」をもとめて、あがき続ける人間の姿を描いたものだった。


この魅惑のDRUGを求めて8チームが争奪戦を繰り広げるのだが、手に入れられるのは1組だけの3人で残りは死が待っている。だから、どんな手を使ってでも勝ち残らなければならないバトルだ。劇場はこのDRUG争奪戦を爆音とダンスで表現し、役者らは走り回る。かと思えば永澤俊矢の滑舌が悪く、何を言ってるのかが解らない。苦笑!


だから全体的な描写はファンキーそのもの。

そして終盤にはTEAM BLUEがこのバトルに勝ち残り、案の定、3人の子供にDRUGを差し出しながら、「いいのか?それを飲んだら最後、死ぬことは出来ないんだぞ。」がオチ。
生きるって、しんどくてちょっと嬉しい。


そんなお祭り騒ぎ的な公演だった。しごく見応えのある満点な舞台で客席は大盛り上がりだった。みんないい仕事するなぁ。。