今日は、実母の話。
私の母。
大阪のおばちゃんみたいに、大きな虎が描かれた、洋服をよく着ていた。
虎柄。なんでだ。
赤が好きで、タバコを吸い、コーヒーを愛していた。
私が19歳の夏、母は40代で亡くなった。
さっぱりした人で、料理が好きで、強いイメージしかない母。
私の母は、私が幼稚園児の頃、私を連れて男を作って出て行き、その相手はヤクザの手下みたいな男だった。
ヤクザの手下(笑)
うーん。今思うと何だったのか。でもカタギじゃない雰囲気だった。
私の父の方が誰がどう見ても、若くていい男だったのだが、母の新しい相手は丸坊主で雪駄を履いたおっちゃんだった。
私は、そのおっちゃんと母と3人で1年暮らしたが、私の叔母(母の妹)の説得により、母は私を父の元へ返した。
叔母さん、ありがとう。
おっちゃんは気のいい人だったけど、自分が大人になって気付く。
血の繋がりのない継父と暮らす私を、叔母は案じていたのだ。
私は、そんなわけで、母と暮らしたのは生まれて6年くらいであとは父と2人暮らしだった。
その母が亡くなった年齢と、今の私が同じ年齢になった。
母は若くして亡くなってしまって、若かった私はわんわん泣いた。
そして、それから、お彼岸とお盆前に、必ず母は、夢枕に出て来た。
私「お母さん、夢に出て来た。そう言えばもうすぐお彼岸だね」
父「墓参り行くか」
父は不倫して出て行った母に寛容で、私と母が定期的に会うことも許していたし、母にお金を渡すこともあった。
だから、私の夢に母が出て来るとお墓参りにも、当然のように連れて行ってくれた。
それが。
お盆とお彼岸前に私の夢に出て来ていた母が、死後3年経ち、ぱったり夢に出なくなった。
私「おとうさん、もうお母さん出て来ないのかな」
父「さすがに3年経って、もういいと思ったんじゃないのか」
私「そうか、もういいと思ったのか」
今年、亡くなった母と同じ年齢になったので、墓参りに行こうかなと思っている。
しかし、息子が緊急入院したり、義母が奇想天外な行動を取ったりで、まだ行けていない。
お母さん。
お母さんの好きなタバコとコーヒーと薔薇を持って、近いうちに墓参りに行くわ。
待ってて。

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