片付けをしていたら
一枚の紙切れが出てきました。
開いてみると子供の字で、
何だろと読んでみると

「おじいちゃんへ
こんちには
だいじょうぶですか
しんどいのが なおったら
おんせんにいって
おとこどうしで はいろうね。
ぼくは しおひがりにいくから
かいが いっぱいとれたら
おじいちゃんにあげるね」

病気の祖父へ、孫からの手紙でした。

実際には叶う事なく
この手紙の後、私の父は亡くなってしまいました。
大事に取っておいたわけでもない
一枚の紙切れですが
とても綺麗で古びてもいないのが
驚きでした。

つたない文章ですが気持ちが伝わってきて
涙がこぼれました。

たまに遊びに来た時は、嬉しそうにしていた姿が忘れられません。

当時、幼稚園の年長さんだった彼も
今は立派な?大学生です。

手紙をお仏壇に置いて
手を合わせました。