うちのマンションの一階はタバコ屋です。
小さい婆さんが営んでいます。
夜まで営業しているので、その間の時間帯はコンビニではなく、なるべく下で買うようにしているのですが、住み始めて早7年…婆さんと100回以上顔を合わせているのにも関わらず、全く顔を覚えてくれない。

会話したことも何度かあるにも関わらず、ずっと買い続けている銘柄を『いつものやつ』感覚で買えたことがない。
通い始めて3年くらいの時に、いい加減覚えんかい!と伝えたこともあるが、婆さんはケタケタ笑って『ごめんねぇ〜』とスルーした。

だめだな。うん、この婆さんは上昇意欲がないタイプの商人だ。






それが去年の冬のある日、タバコを買いに下へ降りると、いつもの婆さんじゃなく見たことない爺さんが店に立っていた。
不審に思い店奥の住まい(丸見え)を見渡したが婆さんのいる気配もなかった。

しかも店の中には、今まで置いていなかった週刊少年ジャンプが並べられており、婆さんが死んで経営者が変わったんだろうかという想いが過ぎった。
聞くべきか、そっとしておくべきか。
すげーモヤモヤしたが、今日の所は釣りを受け取りそっとして帰ろうと店を後にした。

しかし1ヶ月経っても婆さんは姿を見せず、爺さんが立っていたままだった。
そして週刊少年ジャンプはいつの間にか無くなっていた。

すげーーモヤモヤする!婆さんはどこいったんだ?そして何があったら婆さんの代わりにジャンプが店に出るのか?
んでジャンプすら姿を消した。
もう我慢できず、冬終わりに思い切って爺さんに聞いてみた。









私『あの、前居たお婆さんは…?』



爺『ああ、ウチの婆さん骨折しちゃってね。ずっと入院してるよ。』











骨折か。なんだ良かった。ちょっと骨折にしちゃあ長い入院だけど。死んでなかったならよかった。
しかしあの週刊少年ジャンプは何なんだ?
何の関係あんだ骨折と。










私『前にジャンプ置いてませんでした?』



爺『ジャンプ?ああ、漫画ね。アレはそこの八百屋が体調崩して店閉めてたから、そこのジャンプをウチに置いてたんだよ。』










何だ、八百屋のジャンプだったのか…。

いや待て、何だよ八百屋のジャンプって。
どういう運営したら野菜とジャンプを売る流れになるんだよ。八百屋、オイ!
しかも商い仲間に、暫く代わりに売ってくれと頼んだのが野菜じゃなくジャンプて!


その後暫く経ち、今は元気に婆さんが店に立っている。近くの八百屋は開店し、ジジイとババアが野菜とジャンプを売っていた。
まぁ、何はともあれ良かった。婆さんのことを私が陰ながら心配してた事も婆さんは知らないだろうけどね。だって顔覚えられてないから。







そんな愛煙歴十何某の私も、最近歳のせいかタバコがあまり美味しく無くなってきた。
本数も減ったついでに、そろそろ禁煙神社でも行って、売れる祈願と引き換えにキッパリ辞めようかと思い始めた。
(わからない方は禁煙神社でググってね)




婆さん今までありがとよ。
全く私を記憶してくれてなかったから、ありがとうと言われても『あの、どちらさんですか?』というリアクションしか出来ないのだろうけど。
コンビニまでの道のりの間に警察署があって、そこに警棒持って立ってる警察官の前を通る時、悪いことしてないのに何かドキドキするあの感じが嫌だったから、すぐ下でタバコを買えるのはとても助かりました。
勝手にありがとう。そして勝手にさようなら。








{13F86210-9AED-4478-8739-C1962C92D2DA}

んでもって、またまた行って来たWリーグ。
今回は2試合観れたお得な試合だった。
シャンソンvs日立とJXサンフラワーズvs新潟。



どうしよう…観る度に好きになる。
間宮ーーー!
蔵馬に恋した時は、2次元という次元の壁に苦しみ、今回は性別という壁にぶち当たった。
3次元でこんなにポッとなったのはLUNA SEAのライブビデオを観ていた際に、チラっと映ったINORANを初めて観たとき以来だ。(小5だったかな)
誰だこの人、サラッと左に超イケメン級イケメンがギター弾いとる!と巻き戻しと一時停止を繰り返した。
お母さんに教えたら『ネズミみたい』と言っていた。わかってねぇな年増はと思ったら、LUNA SEAがheyheyhey出演時に松本さんから『濡れネズミ』というあだ名をつけられていたから強ち間違っていなかったようだ。

母の感性はさて置き、また間宮選手を好きになるのが怖くて12月の試合に行くか行くまいか、はたまた思い切ってアリーナ席で観ようか悩むところ。(アリーナ席は選手が試合後にハイタッチに来てくれる)





試合終わってからの選手挨拶。
キャプテン吉田亜沙美の挨拶中に、会場でかかっていた音楽に合わせてステップなんかしちゃってさ。試合終わるとクールな感じとは打って変わって、自然体の根アカの人に戻るとことか好きだぜメイたん。
笑点好きで漫画好きなとこも、そして私と同じヒソカ好きというところも好きだ。
終いや。。







試合後、自宅付近の駅へ着きマンションへ上がる前に、下のタバコ屋で禁煙前の最後に等しいタバコを買おうと小窓を開けると、私の顔を見るなり婆さんが私が愛煙している銘柄をスッと出してきた。








え‼︎⁉︎⁇
今ーーー‼︎⁉︎


今まで顔も銘柄も覚えてくれなかった婆さんが!
私がタバコを辞めようかと傾いたこのタイミングで⁉︎
何でだよ!
しかも間宮に会うためにいつもよりオシャレして、間宮をしっかり観るために普段はあまりかけないメガネまでかけてるのに、そのタイミングで7年間できなかった『いつものやつね』的なヤツを何でイマやれるの⁉︎








本当にさっぱりわからない、この店。
ただただ呆然として暫く店の下で手にしたタバコと、店奥に消えて行く婆さんを見ていた。
どう思考を巡らせても解決できない事態に、一つだけハッキリしたことは、もう少しこの店でタバコを買うんだろうなーという事。


何だか少し嬉しくて、不思議なタイミングだなーと自然と笑みがこぼれた。
翌日、またその店へ行きニコリと笑って婆さんを待つと、今迄と同じ『どれですか?』の顔して私を伺ってきた。


ぶっ飛ばすぞババアぁぁーーーッッ!!!
昨日のほっこりを返せ!あと、私の常連顔も!
何だったんだ昨日の。奇跡か⁉︎
何か良くわかんねーけどクソ恥かいたわ!
禁煙意欲も欠れたし!
でけぇ!でけぇぞ、この罪!






はぁぁーー。
ようわからん年寄りは。
ま、通うんだけどね結局。だから長生きしろよ。
顔も覚えてもらえない常連より愛を込めて。




それではまた!