私にとって、手っ取り早く身分証として提示できるのは、手帳です。
手帳なら顔写真付きなので、「顔写真付きの身分証明書の提示を…」と言われても、問題ありません。
私がもう少し重度の麻痺なら、運転免許を取ったかも知れませんが、住んでいる所が割と交通の便が良い事もあり、今のところ今後も取る予定はないです。
東京都の場合は、手帳で都営地下鉄や都営バスが無料になるし、博物館や美術館も場所によっては無料で入れます。
無料…までいかなくても、半額や割引きになる事も多いです。
私鉄のバス会社では手帳を見せると子供料金で乗せてもらえたり、タクシー、水族館なんかも割引きが効きます。
そういう時は、単純に「手帳って便利〜!お得〜!」と思います(笑)
最初に身体障害者手帳を取得した時、私はまだ6歳。
自分が持つ手帳の意味なんて、勿論全くわかっていませんでした。
子どもの頃から障害に対してネガテイブだったので、手帳に対してもコンプレックスがありました。
そもそも最初は上肢のみ認定で、6級だったのが、実はやっぱり下肢も認定されて5級だった…とわかった時は、元々自分が下肢の麻痺の認定を望んでいたはずなのに、少しショックだったのを思い出します。 
5級に認定されたのは、5級かどうかの判断材料になる、50mの直線歩行の際に一瞬ふらついてしまった事だけだったのも余計にショックでした。
それでも、当時大切な存在だった人が、「身体が変わるわけじゃない どうせ手帳を持つなら級が高い方が得!」と励ましてくれた事で吹っ切れました。
今はいかに手帳を有効活用するか?考えています。