カゲロウデイズと揺れる街

カゲロウデイズと揺れる街

カゲプロ夢小説。
診断メーカーなどをネタに書きます。

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「ふはー…びっくりしただろ‼なんちゅー服装してんだよったく…」

ここは学校内、理科室につながる廊下。私は、ケンジロウ先生の後ろをついて歩いている。ひやりとした雰囲気を放つ廊下は、すごく久しぶりの感覚を私に感じさせる。

「す、すいません、せ…先生」

流石にわたしも恐縮するばかりだ。助けられた今、流石にクズとは呼べない。平謝りするしかない…

「ふん、やっと俺の偉大さに気付いたか小娘!敬え俺を!」
「イヤデス」
「あっ、ひでぇ…」

久しぶりの先生との会話。
この先生のいい加減さが懐かしい。

…聞きたいことはたくさんあるけど。
アヤノのこと。遥のこと。

「あーやって颯爽と出てきてピンチを救ったんだからよぉ…ちょっとくらいソンケーしてくれたってよぉ…」

まだ言ってるのか…この先生は…

「アヤノにもアヤカにもアホみたいっていわれてよぉ…」

私は息が詰まる。
この世界では、アヤノが生きてる。
ここがどんな世界かはわからなくても。
悲劇を回避するために、動くことは、できるのではないか?

「…おい、なにしてんだ、いくぞ!」

先生に急かされる。全く、せっかちなんだから…