イランという国は、イスラム教のシーア派の信者が大変多い。

　国民の実に９０％～９５％が、イスラム教シーア派の信者であるという事だ。

　こういう国だからシーア派の高位聖職者が最高指導者にもなっているし、国家元首にもなっている。

　その為か、我々日本人から見ると、理解できない戒律が多い。

　１、酒は飲んではならない。

　２、豚は、不浄だから食べてはいけない。

　３、ネクタイはしてはいけない。

　　（欧米文化の象徴ゆえ）

　４、ポニーテールはしてはいけない。

　　（欧米風の退廃的な髪形なので）

　５、同性愛禁止。

　６、フェイスブック禁止。

　７、ユーチューブ禁止。

　　（この私のブログには、ユーチューブの動画を貼りつけた記事

　　が多い。イランなら、私の記事の面白味も低下しただろう）

　８、猫は、不浄なので飼ってはいけない。

　９、犬は、不浄なので飼ってはいけない。

１０、バレンタインデー禁止。

　　（男女の関係に厳しいので）

１１、映画「ハリーポッター」シリーズは上映禁止。

１２、プロテインサプリメントは、飲んではならぬ。

　さて、イランの禁止、禁止で、一番私が理解不能なのは・・・

　　　　　　１３、一部の女性マネキンが、禁止されているところ。

　イランでは、イスラム教の影響により偶像崇拝が禁じられている。

　その為、人形や人を描いた絵にも、厳しい制約がかけられている。

　そんなわけで、バービー人形の販売もダメだし、バッドマンも映画の上映、人形の販売は禁止されているみたいだ。

　イランの場合、マネキンは、

　●ヒジャブで顔を覆ったもの

　●露出の少ない服を着せたもの

　●髪が無い坊主頭

　これらの物以外は、使用が禁止されているそう。

　しかし、マネキンを崇拝する者がいるとは、思えない。

　キリスト教の教会にあるキリスト像、聖母マリア像、仏教の寺にある仏像とは、利用のされかたがまるで違うのだ。

　これは、服を見せる為に存在する。

　これがダメだというのは、理屈にあっていない。

　ただし、実は、酒は一部の宗派をのぞけば飲んでいるという。

　（シーア派内で、さらに色んな宗派がわかれているようだ）

　それから、犬、猫を隠れて飼っている人も結構いるらしい。

　運が悪いと、見つかってむち打ちの刑にされることがあるらしい。

　が逆に運が良いと、警察が見逃してくれる場合もあるという。

　宗教は、本来人の幸せの為にあるもの。

　犬や猫を飼い、それで人の心が癒されるのなら、それらに存在価値はある。

　「ハリーポッター」のような映画も、見た人がハッピーになれば、それでいいではないか。

　イスラム教信者は、そのあたりをはき違えている事が多い。

　※この記事は、一昔前に書いたものの再更新。

　その為、現在、記事に書いてある情報に、違っているところがあるかもしれない。

　イランだって戒律を、緩める事はあり得るのだ。

　※※２０１４年のニュース記事だと、イランの若者の７割は非合法ソフトを使用している。

　これで、同国が禁止しているウェブサイトへアクセスしているという。

マネキンはイランっ！