今日は百人一首の日 小野小町の老いの悲しみ・・ | 話のコレクション

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百人一首やったことある?

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今日、5月27日は、「百人一首の日」だという。
私は、百人一首をした事がない。
 
子供の頃、いとこ達や友人と、トランプ、花札で遊んだ事は多くあった。
しかし、百人一首は、やりたがるいとこ、友人は皆無。
だから、楽しむ機会はなかった。
 
でも、小野小町の歌だけは、知っている。
 
 
花の色は うつりけりな いたづらに
 
わが身世にふる ながめせしまに
 
この小野小町の歌は、百人一首の中では、最も有名だという。
そうだろうよなあ。
百人一首をした事がない私ですら、知っているぐらいだもんなあ。
 
 
小野小町のあの歌を、現代語訳すると、こうなる。
 
桜の花の色は、むなしく衰え、色あせてしまった。
春の長雨が降っている間に。
 
ちょうど私の美貌が、衰えたように、
 
恋や世間もろもろの事に、思い悩んでいるうちに。
 
●この歌は色あせた桜と、自分の老いとを、重ね合わせている。
 
春の長雨が降り続くうちに、綺麗だった桜は、色あせてしまった。
 
ああ・・・。
 
これって、恋や色んな事に悩みながら、年を重ね、老化した私と似てるわ、
 
と、小野小町は嘆き、感傷に浸っているのだ。
 
古典の場合、ただ花とだけある場合、桜を意味するという。
 
小町が生きていた平安時代には、ソメイヨシノはなかった。
彼女が見た桜とは、山桜だったはずだ。
当時の桜と言えば、山桜が主流だった。
 
私のブログを、熱心に読んで下さっているブロ友さんは、40代以上の女性が多い。
この方々の中にも、小町同様、自分の老いを嘆いている人がいるのでは?
 
人は生まれた時から、死に向かって歩んでいる。
老い、老化は、生物である以上、避けられないんだよね。残念だけど。