僕は部活に恵まれませんでした。中学も、高校もひどかったです。
今回は中学の時のお話をします。
僕が所属していた剣道部は県大会常連校としてそこそこ強いところでした(入部するまで知らなかったけど)
初心者ながらに高いお金を出して買ってもらった剣道具を無駄にしないため頑張ろうと決意していました。初心者であるため、最初はカラダづくりの意味もこめて外周や素振り等のトレーニングが中心でした。
ここである出来事がおきます
練習終わりに顧問の先生が「学年代表はいるの?」と聞いてきました。当然そんな役割は決めてないですから「いません」と答えるのが普通です。ただ、同級生は普通じゃなかった。
「霧川です」と笑いながら言ってきた。勿論先生も冗談だと受け取ったようだが後日本当に学年代表になった。(顧問と先輩とで話し合ったらしい)
そして役割をもらったからにはしっかりやらねばと思った僕は色々探りながらやってみることにした。だがそれはあまり意味のないことだった。学年代表の役割は「先輩からの指示を伝える」というだけのようだった。そう。僕の行動力を甘く見ていたのだ。単純な伝達役として選んだつもりが自ら動いてる状態に対して特になにも言われなかった。
先輩達と合流しての稽古が始まって以降学年代表としての仕事は皆無となった。しかし、「学年代表」という重いレッテルだけが残った。当時一つ上の先輩とよく稽古をしていた(以降森先輩)。森先輩は打撃が強かったことから避けられていたため僕がよく稽古のお願いをしにいっていた。森先輩も僕もメガネをかけていることが原因で兄弟扱いされた。森先輩はそれに対して最初は相手にしていなかった。それが少しだけ嬉しかった。だが、すぐにそのノリに合わせてしまっていて僕を兄弟扱いしてきた。それがものすごく嫌だった。
入部当初から学年代表などというレッテルを担いだことでなんとも言えない孤独感があった。その為、弁当の時は基本誰もいない部室で食べていた。
二年生になり、やっと学年代表のレッテルが外れ、自由になった気がした。が、副部長に任命された。それはまだ良かったが、一年生の学年代表は誰か気になっていたが、結局学年代表はいなかった。僕は学年代表をやり、孤立していったことからそうなったのか単純に学年代表はいらないと判断したのかはわからなかった。
この時の僕は一年生の時に顧問に言われた「部活は楽しむところじゃない」という言葉に疑問を抱きながら稽古をしていた。
しばらくして僕は拭いきれない孤独感をどうにかするため副部長の辞退を申し出た。しかし、当たり前だが顧問はそれを止めてくる。僕は母親の力も借りて望んだ。が、あまり意味はなかった。涙まで流したのに効果は薄かった。
当時僕の学年には典型的なボスママがいた。僕は唐突にボスママのことを思い出した。僕が副部長を辞めるとなったらあのボスママはなんて言うのだろうか。そう思ったとき、顧問を面倒事から守らなきゃと副部長辞退をやめることにした。
必死に孤独感を無くすため努力したが、わざわざ部室まで来てサボる連中を見て自分が懸命に練習しているのがバカらしくなってきた。
しばらくすると僕は筋肉痛が治らなくなっていた。(週6でやってたので十分な休息をとっていなかった)それからしばらくは筋肉痛や膝の痛み等を理由に見学することが増えた。
ある練習会に行った時、まだ帰ってきてない人達がいるにも関わらず着替えてる連中がいた。そこに顧問が注意しにきたのだがその言葉は聞き取りづらく何を言っているのかわからなかった。一人の同級生に何を言っているのかと聞かれたので「わかんない」とだけ伝え忘れ物がないか確認しにいった。
ある程度確認して戻ろうとした時、後輩が「顧問が探している」と伝えに来た。なんのことだかさっぱりだったが顧問と泣いた部長から「霧川の指示で着替えた」と言われた。勿論そんなことは言っておらず「言ってませんよ」と返すがこちらは多数派ではなかったためあまり信じてくれなかった。無駄に怒られたが、教師一年目の顧問に何を言っても無駄だろうと特に言い返すことはしなかった(着替えの指示出したやつがなんで道着を面以外フル装備してんだよってツッコミはしまっておいた)
この時、僕は引退したらもう関わらないと考えた。
その後、三年生になりとっとと引退して受験を終え、三送会が部活内で開かれることとなった(伝統)勿論引退後は関わらないと決めていたため三送会は出ないと言った。が、後日担任になぜ行かないのか聞かれてしまった。とはいえ部活のメンバー全員が嫌いだからとは言えないので「祖父のことで自分も行かなければいけない」となんとか誤魔化した。でもきっと担任には行きたくないだけだったのはバレていただろう。
結局記念品だけ後日に貰ってその後は剣を捨てた。剣道二段まで取ったが、結局今のところ役に立ってはいない。むしろもう剣は持ちたくなくなっていた。単純に真面目な練習がバカバカしく思えてしまったからだ。高校で起きる事件にもこの事が大きく関わることになることはまだ知らなかった。