PRODUCTION NOTE | 映画「未来警察 FUTURE X-COPS」公式HP

映画「未来警察 FUTURE X-COPS」公式HP

アンディ・ラウ主演、総制作費21億円を投じたSFヒーローアクション!

2003年、中国・香港・台湾の合作映画「未来警察」の構想が開始、 “誰もが楽しめる中国最高のSF超大作”をテーマに企画が本格始動すると、プロットの段階で今までにない大量のCGが含まれることが予想され、幅広い知識と経験を持つ監督探しが急務となる。そこで、数多の作品を手がけた経験と最高のエンターテイメントを描ける稀有な監督として、香港きってのヒットメーカー、バリー・ウォンに白羽の矢が立つ。ウォンはこの新しい試みに参加できることを大いに喜び、自ら脚本も手がけることを快諾する。


一方、主演であるスーパーヒーロー役、ジーハオのキャスティングも始まっていた。最高のSF超大作を目指すためにはアジアを代表する名優でなければならないと、アンディ・ラウの名が挙がる。当時ラウは、中国全土を賑やかした女性ストーカー騒動に巻き込まれており、心身ともに疲れていた。しかし、アンディはこの作品に徹底的に関わることを決意、アンディらしい完璧主義で積極的に脚本にも意見を出しアンィ自ら修正を指示、19回の改稿の上ついに脚本が完成した。




メインキャストも続々と決定してゆく、アンディの妻役には『墨攻』でも彼と共演したファン・ビンビン。彼女は「前作では悲しい恋人という設定だったので、やっと夫婦役を演じることができてとても楽しみ。」と語っている。台湾からは、日本でも高い人気を誇る若手俳優の旗手マイク・ハーが起用される。映画初出演の彼は「プレッシャーはあります。でも初めての映画出演で、小さいころから大好きだったアンディと共演できて本当にうれしい。警察の役もずっと演じてみたかった」と興奮冷めやらぬコメントを残している。そしてラウに切ない恋心を抱く同僚の女刑事という重要な役どころは、台湾のスター、バービー・スーが獲得。彼女は「大好きなアンディと共演できるなんて、今でさえ倒れそうなのに、ラブシーンなんかあったら絶対気絶します!でも脚本を読んで『もっとキスシーンを増やして欲しい!』とリクエストしちゃいました(笑)」とコメント。こうしてアンディ・ラウという大スターの下に次々と豪華キャストが集結する。そしてスタッフにも召集がかかる。CGには『ハリー・ポッター』などを手がけたハリウッドのプロダクションが名を上げ、そしてとどめはこの男、アクションの天才、チン・シウトン。同年8月、北京オリンピックの開会式の演出を終えたばかりのシウトンがアクション監督として現場にかけつけ、まさにアジアを代表する豪華布陣が完成、ついに0911月、北京でクランクインを果たす。




極寒の中、危険なシーンも多々あり、シリアスな雰囲気の現場が予想されていた。しかし、アンディの八面六臂の活躍により、制作陣の心配は杞憂に終わる。撮影が開始されると、まずはアンディ自ら役者魂を見せ付ける。高さ3メートル、重さ数100キロもある仏像に叩きつけられる危険なシーンに、監督やスタッフはスタントマンを使うよう勧めるが、本人の希望で自ら演じることに。何度も撮り直しが行われたために、アンディは幾度も体を仏像にぶつけてしまう。しかし、あざだらけになりながらもアンディは笑顔で撮影をこなしていた。いつも笑顔のアンディに娘役のシュー・チャオは、尊敬をこめて撮影中ずっと『パパ』と呼んでいたという。ちなみに彼女の実際の養父は『ミラクル七号』で共演したチャウ・シンチーであり、記者からアンディとシンチーのどちらがハンサムか聞かれると困った顔を見せていたが、すかさずアンディが「シンチーはハンサムで、僕はカッコいいんだよね?え、どっちも違うの?」とユーモアの効いた助け舟を出し、本編さながら彼女の窮地を救う姿も見せた。ペイナー役のタン・イーフェイは、「ラストシーンは激しいカーアクションで、マイナス10度以下の中ワイヤーに吊られ、とても辛かった。でも下にいたアンディが励ましの言葉をかけたり、ジョークを言って笑わせてくれたりして、緊張をほぐしてくれたんです。“ワイヤーから落ちたら、僕が受け止める”とも言ってくれたんですよ。私のスタントマンになることを自ら申し出て演じてくれたし、本当に感動しました」とアンディとのエピソードを語った。アンディは、携帯カイロや差し入れをするなど、ここでも気遣いを見せている。




瞬く間に年は明け、ついに091月にクランクアップ。編集作業に入るとハリウッドの『ハリー・ポッター』のCGプロダクションが参戦する。彼らは、900か所以上のCGを作り上げる中、チン・シウトンのアクション演出の素晴らしさを認めざるを得なかったという。しかし、ここで危機が訪れる。09年の12月にあの「アバター」の公開が決定したのだ。ここまで全てのスタッフ・キャストが全力を賭け作り上げてくれたこの作品に恥じることないCGを制作するため、ポスプロ期間を延長。公開は2010年の春節、3月に決定された。すると、事前の期待度調査では「レッドクリフ PART2」を圧倒的大差で引きはなし70%という驚異的な支持を獲得。期待通り、公開1週間で興行成績3800万元(約52000万円)を超え、超大作が居並ぶ中、同年上半期のベスト10に入る大ヒットとなり、当初の目論見どおり“誰もが楽しめる中国最高のSF超大作”を実現した。


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