「いや坪倉君。君は自分の思う通りに行きなさい」 | 天まで響け!とどけ!「ありがとうカレー」

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全国の障害者に送るありがとうカレー。障害者の方達に働ける環境を作り、無農薬で畑で野菜を作り、その野菜でありがとうカレーをつくる。勇気を持って帰ってくれたら幸せです


小学生から
クラスに障害者の子がいた~

やんちゃな私に
先生は何時も

「坪倉君が守ってあげるんやで~」

そう言われていた

だから
私と仲良くなり
ウチによく遊びに来た~

中学までは
一緒だったが
それからは別々~

働きだして
転々としてた私

またまた
違う障害者と出会う

接し慣れ?

普通に接する私に
すぐに心を開いてくれて仲良くなった~

そして
いろんな障害者と
友達になった~

その中に
同じ歳で
同じ阪神ファンがいた~

彼とは
よく甲子園に行き

居酒屋で
酒も飲んだ~

そんなある日
いつものように
焼鳥とビールって感じ~

「お前 結婚しないのか?」と私

「僕なんか無理や~」

「なんで無理じゃ?」

「今 寮に入って働いてるけど 手取りが4万円しかない」

「もし結婚できても
それでは生活できない~」

「外で 働くにも
障害者は雇ってもらえないし~」

そうか~
現実は厳しいな~

世界一の夢

スピーチをした時に

松下幸之助さんに
戦いを挑み

世界一に
なると豪語した私

どうしたら
世界一になれるのか?

部屋で
寝転び 天井を見ながら何時間も考えた

そして
障害者の友達の
何か仕事は無いか?

ずっと考えてたら~

天井に~

なんと~

ま ま ま

まつ まつ

松下幸之助さんが~

で で で

出た~

もう
お亡くなりになってた 松下幸之助さん

私の目には
クッキリ ハッキリ
見えている~

そして
話しかけた~

「松下さん この世で やり残した事は
ありますか?」

「あれば言って下さい 私がやります」

すると

「いや坪倉君 君は自分の思う通りに行きなさい」

「えっ それでいいのですか?」

「そう それが一番や~」

そう言って
姿を消した~

そうか
自分の思うがまま~

松下幸之助さんは
なぜ 世界一?

もっと
デカイ会社もあるし

もっと
金持ちもいる~

???

そうか
器や~

松下幸之助さんの
器が世界一なんや~

そう思った時に
ひらめいた~

そうや
世界一の
縁の下の力持ちに
なろう~
 
そうや~
ありがとうカレーが
あるじゃ~ないか~

障害者でも
健常者のサポートが
あればできる~

お互いに協力しあって
一緒に
作ればいいんだ~

私より
ずっと純粋な心を
もっているはず~

もっと もっと
ありがとうカレーに
なるで~

何でも
できると自惚れてきた私

主役じゃなければ
満足しなかった私

もう
いいじゃないか~

めちゃくちゃ
好きな事して
目立ってきたし~

無事に結婚もでき~

子宝に恵まれた~

こんな
私にできる事は?

縁の下の力持ちに
なることや~

世界一の
縁の下の力持ち~

繋がったで~

そうしているうちに

妙ちゃんのお腹は
ドンドン大きくなってきた~