「つぶら君の言う通り、ドラゴンがいっぱい居たで~」 | 天まで響け!とどけ!「ありがとうカレー」

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全国の障害者に送るありがとうカレー。障害者の方達に働ける環境を作り、無農薬で畑で野菜を作り、その野菜でありがとうカレーをつくる。勇気を持って帰ってくれたら幸せです


私と
小林正観さんを
繋いでくれた友達

その方の子供
3歳の龍一君

そうです
披露パーティーの

私の
新郎役
タキシードの男の子

彼は
私の友達

つぼくらと言えず
「つぶら君」と呼ぶ

その龍ちゃん
名前の通り
龍が大好き~

「龍ちゃん ドラゴン好きか?」

「うん つぶら君
僕 ドラゴン大好き」

「富士山に ドラゴン居るで~見たい?」

「見たい 見たい
見たい~つぶら君」

「よしっ 見に行こ~」

というわけで
龍ちゃんと富士山へ~

お母さん

「ど ど どうやって行くの?」

「富士山の登山ツアーがあるよ~」

「この子 さ さ 3歳で~」

「大丈夫~僕が
おんぶするから~」

「お お おんぶ~?」

背中に
背負えるイスを
用意してもらい

いざ
ドラゴンに会いに~

ツアーは
5合目までバスで

そこから
歩いて登る

休憩しながら登り
朝の御来光を拝む~

しかし 前日からの
台風の影響で風が~

先導してくれる
山伏の方が

「昨日 一人亡くなられました~」

「やめるなら今
どうしますか?」

お母さん

「ど ど どうする~?」

私は

「大丈夫 僕達は
山に行くのではなくて 帰るのです」

何故か
そう口から出た~

そして
台風の中強行突破

5合目から
龍ちゃんは6合目まで 
一人で歩いた~

龍ちゃん
がんばるね~

お母さん
なんか苦しそう~

酸素ボンベを
買って吸っては
ハァハァハァ~

ついに
8合目でダウン~

山小屋で
寝かせてもらい

お母さんは

「龍ちゃん お母さんは もう無理」

「龍ちゃん つぶら君と行っておいで」

「うん ママ 僕
つぶら君と一緒なら
大丈夫~」

よしっ行こう~

そして9合目で
あまりに
風が強くて

山伏が

「これから先は 危険です ここで中止します」

残念~

「龍ちゃんが来たから ドラゴンが喜んで 上ではしゃいでる~」

そう言うと
龍ちゃん

ある一点を
ジーッと見ている

何か見てるのか?

私には
何も見えない~

そして
お母さんの居る
山小屋へ~

高山病で
寝ているお母さんを
たたき起こす龍ちゃん

「ママ ママ
ドラゴン居たで~」

飛び起きる
お母さん

「つぶら君の言う通り ドラゴンがいっぱい居たで~」

「ほ ほ ホンマに~?」

「うん 僕ドラゴン見たで~」

あの時や~

中止になった
9合目で

一点をジーッと見ていた
あの時や~

3歳の龍ちゃんには
見えていたんや~

「やっぱり ドラゴンカッコイイな~」

不思議な龍ちゃん

下山の時は
ルンルンで
一人で歩いた~

そして
京都に帰ると

龍ちゃんは
保育園で先生に

「つぶら君とドラゴン見てきた~」

先生は???

お母さんは
ある人に話すと

「その人に 龍が
憑依したようです」

「身体に馴染むまで
少ししんどいかもしれませんが すぐに慣れます」

それ 
私のこと?

どうもそういうことらしい~

数日後
不思議な龍ちゃん

「つぶら君とこに
赤ちゃんくるよ~」

「男の子やで~」

妙ちゃんに話した
検査をすると~?

妊娠してる~

そして
二人の
宝物が誕生するのでした~