あれは達人のカレーやし無理やと思っていた | 天まで響け!とどけ!「ありがとうカレー」

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全国の障害者に送るありがとうカレー。障害者の方達に働ける環境を作り、無農薬で畑で野菜を作り、その野菜でありがとうカレーをつくる。勇気を持って帰ってくれたら幸せです


ある日
妙ちゃんと大阪に行った~

スピリチュアルな
面白い人がいると~

大阪に行くと
10人くらいの人がいた~

いろんな話を聞いて
そのうち話は
私に向けられた~

「あんた 妙ちゃんと結婚する」

いきなり何を言う~

「何時する~?」

え~ 貯金も全く無いのに~

と思っていたら~

「お金が無くてもできるで~」

見透かされてる~

「何時や?今決めろ」

え~今~

11月のその日
「今年中やな~」

今年中~

「今年中でないと 結婚できひんで~」

めっちゃ追い詰められ
半分ヤケクソで

「今年中に結婚します~」

みんなの前で
宣言した~

そして
すぐに妙ちゃんの親に御挨拶~

以外とスムーズに
決定した~

結婚式は
ありがたいことに

両親が半分ずつ
出してくれることに

身内だけで
することになった~

そして12月8日
妙ちゃんと夫婦になりました~

日雇い労働は
夕方には終わり
日曜日は休み

24時間営業
休み無しで過ごしていた私は

楽に感じて
ゆとりがあった~

何か
チャンスは無いか?

そんな時
カレーの達人と出会うのでした~

その達人の
作るカレーは

とても美味しく
ファンがたくさんいました~ 

私も
そのファンの一人でした~

ある日
その達人がやめると
私の耳に入った

私は
すぐに達人に会いに行った

「事情があって やめるのは仕方がないです」

「しかし あのカレーを無くしてしまうのは ファン代表として 私が許しません」

そう言った

「家で作って 売りましょう 私も手伝います」

ということで
カレー販売を開始~

美味しいカレーは
順調に売れていった

そんなある日
達人が言った

「こんなに売れるなら値上げしよう」

私は反対した

「売れるから 値下げしましょう」

お互いの意見が
反対だった~

「儲けに走ると ろくなこと無いです」

過去の私が蘇った

しかし達人は
意見を曲げない

これは
ダメだと残念ながら
カレー販売を断念することにした

しかし
今までのファンが

「カレー欲しい 何時できるの?」

そんな声が
たくさん届いた

「もう達人とは 一緒にできない」

「あんたが作ったらいいやん」

そう言われたが
作る気は無く

あれは
達人のカレーやし
無理やと思っていた