「日本の未来を考える勉強会」ーMMTポリティクス〜現代貨幣理論と日本経済〜ー令和元年5月17日 講師:経世論研究所 所長 三橋 貴明氏
2019/05/17 に公開
MMT現代貨幣理論における財政の考え方
プライマリーバランスの目標安倍政権掲げていますけれど、
実際黒字にしちゃったら、反対に赤字の人が出ます。
それは民間です。
私、です。
つまり政府の黒字を増やすっていうことで、民間の赤字を増やすっていう事になります。
逆に政府が赤字になったら逆に民間の黒字は増えてるんですよ。
これ当たり前すぎて説明の必要個人的には感じないんですけど。
実際は理解していないな~~という気がしております。
セルバンティス=金貨は多く持てば持つほど、一層欲しくなる。
皆さんは、大商人で金貨をたくさん集めました。
集めたんだけど、それ管理しなくちゃいけないんですよ。
金貨って管理しなくちゃいけなくて、
金貨管理してた人が持ち逃げするってしょっちゅうあったそうです。
ゴールドマンスミス(金細工商人達)っていう人が、
商人たちから金貨を預かりますよっていう商売を始めたんです。
預かりましたよっていう金匠手形を発行した
ゴールドスミスたちは、ある事に気が付きます。
金貨を預けた商人たちが一斉に取りに来ることはないなと、
預かった金貨を貸し出すというサービスを始めたんです。
自分の物じゃないですよ。借りて支払う。
支払われた人は結局ゴールドスミスの所に持っていくんですよ。
又金賞手形が発行されます。
ここまではだれでもわかるんですが、
ここからです。
ふと気が付くと不思議な事が起きていたんです。
このゴールド・スミスの発行した金匠手形がなんかいつのまにか
商人たちの間で流通してるじゃないか?
ゴールド・スミスの所に行って金貨を出し入れすることなく、
金匠手形で払えばいい。受け取った方も、、本当に金貨にしたかったら
ゴールド・スミスの所にもっていけばいいんだけど、
別に持って行かないんですよ。
そのまま金匠手形で、自分の支払いの時にも使うと。
という事で、金匠手形が、お金として流通していたんですよ。
いつの間にか。
これは、便利だからです。なんでいちいち金貨にしなくちゃいけないんだっていう話。
この時、「人類の金融の最も重要な気付き」
っていうのをゴールド・スミスは思いついたんですね。
これは人類のお金っていう概念を文明を変えちゃったってくらいでかいこと
金貨貸し出す必要があるんかな?
ていう事でゴールドマン・スミスはただの紙切れを貸すというサービスをする。
これが通貨として流通する。
という事はゴールド・スミスが、持っている金貨と無関係にお金(通貨)を貸すという、
こういう、オペレーションが始まったという事です。
これが実は銀行です。
今の銀行は全く同じ仕組みでお金を発行しています。
お客さんが者苦笑したいと言ってきただけで通帳にお金を書くだけで、
お金を発行しています。銀行預金というのはこれは銀行にとって負債です。
いや、書くだけです。
数字を記帳するだけ、(万年筆マネー)
今はデジタルデータなんですけどね。
これがお金の真実
銀行預金借りる時に銀行は何処からお金を調達してるんだ。
調達していません
単に、数字を書いているだけです。お客さんの借用書所と引き換えに。
通帳にお金を書くだけで発行されている。これが真実なんです。
逆に誰かがお金を借りない限り銀行預金は生まれない。
天動説な経済学
お金のプールなんてないんだから全て嘘です。
MMTがたたかれるのはこれを明らかにしちゃったから。
だから
財務省も怒こってるし、経済学者もめちゃめちゃ怒ってるんですよ。
何故なら自分たちが間違っている事を全部、
アカラサマに説明されたから。
少なくともお金って誰かが借りれば生まれるんですよ。
あるいは国債発行もそうです。
じゃ、 無限に国債発行できるのか?
そうじゃない!!
国債発行残高とデフレは何の関係もない。
そもそもお金を借りるときの金利っていうのは銀行が決めるから
日本のマネタリーベースとインフレ率、これだけ、国債マネーを増やしてもデフレです。
お金の発行量増やしてインフレになるんだったら
とっくになってなきゃいけないじゃないですか?
日銀当座預金の残高なんて。関係ないんですよ。。
何故なら物価っていうのは誰かがモノのサービスや
物を買わないと上がらないから。
安倍政権は、量的案和政策 やりつつ
反対側で、緊縮財政(プライマリー・バランス)やりましたから
それ、インフレになるわけがないでしょう。
金融政策でインフレ率の引き上げはできない。
という事を日本が証明したんですけれども、
もう一つ重要な事を証明しました。
インフレ率の抑制は簡単にできるんです。
金融政策ではなく財政政策でインフレ率をコントロールすることができるっていう事を
日本政府は見事に2014年4月以降証明した。
それが2014年4月の消費増税です。
消費増税によって見事に、インフレ率は抑制されました。
日本経済デフレ化しましたから。
GDPペースで17年、18年 2年連続マイナスになっちゃった。
私は安倍デフレって呼んでますけれども。
消費増税によって、安倍デフレ、物価を抑制することに成功しちゃったんです。
ぜんぜん、良い意味ではないですからね、デフレやってる国が何やってるんだ。
という事でございまして。これがただの現実なんですよ。
OMF(Overt Monetary Finanving)明示的な貨幣供給
インフレギャップとデフレギャップ
お金は無限に発行できるのか?
理論的にはそうですよ。
ただ、経済はそうではないじゃないですか?
経済はこの二つの局面があります。
総需要GDP よりもでかい
GDPよりもでかいデフレギャップがあるパターンと
逆に総需要の時よりも供給能力がでかいインフレギャップの時
このインフレの時に政府が新たに国債発行して、需要創出だ!
ってやったらドンドンインフレにする、、
それはダメですよ。
ただ、デフレーションの時
デフレの時は、誰かがお金を使って、仕事を増やさなきゃいけない状況
この状況であればインフレ率が健全になる範囲であれば、
デフレギャップがきちんと埋まるまで、政府は
論理的には国債発行して需要を創出しても構わないんですよ。
ここに至るとMMT というよりポリッテックス
政治の話に入っていますけどね。
当たり前でしょ?
ていう話。じゃぁ、いくら発行できるんだっていう質問はチちょっと
止めていただきたいんですけれども、
何故なら、分かんないから、そんな事わかんないから
これは是非政治家の皆さん、知っておいて欲しいんだけど、
「分かった。そんな事言うなら、
100兆円の建設国債発行して、需要作ろうじゃないか?」たとえばですよ。
で、一年間の補正予算決めたとしますよ
皆さんが、じゃぁ建設会社の方はどう思いますかね。
「今年は確かに、発行したけど、来年続くのかなぁ?}と
そう思ったら多分投資しないんですよ。
東京五輪なんて、典型ですよね、東京五輪が終わったらどうせなくなるんだ。
実はなくなるわけですよね
そうすると一番重要な供給能力を引き上げる。。
物やサービスを
GDP 570兆円の国がいきなり5000兆円のお金発行したらどうなるんだ!
需要拡大したらどうなるんじゃと。はい。
当然、供給能力が許す範囲です。
あるいはインフレ率が許す限り、政府は別に
徴税や国債に頼らずともお金を発行して、財やサービスを買って構わないんです。
これはどういうことなのか?
つまり、今、
日本国内には貧困化して苦しんでる国民がいっぱいいます。
シングルマザーで苦しんでる人、いっぱいいます。
貧困に陥っている高齢者いっぱいいます。
親の理由で、親の所得が無いという理由で、
教育を受けられないという子供たちいっぱいいますよ。
そういう方々を皆さんは救えるんですよ
単に、お金を発行するだけ予算を組むだけ、
一応国会で予算組む必要ありますけれどもね。
国会議員の皆さんは少なくとも債務の負担なしで、
お金を支出して、
日本国民を助ける立場に居るんですよ。
でも、やってませんけどね、なんでやってないんですか?
お金に関して鼻から勘違いしていて、税務省のプロパガンダですね
政府は国民から預金からお金を借りていると、
そのうち預金がなくなって破綻するという
バカバカしいですね、馬鹿げた貨幣論に基づいた考え方を皆さんが信じて居るんです。
困ってる人を救えるんですよっていうのはpoliticsです。
で、その前っていうのは単なる事実ですから。
財務省に行って聞いてみてください
財務省さんよ。。
日本政府は国債発行で国民の預金んを借りているのか?
それとも日銀当座預金を借りているのか?
あるいは政府が国債発行したら国民の預金は減るんか?増えるのか?
今までの財務省のロジックは減ります。
家計の預金は減ります。
預金を借りているんですから。
文章でも見ていますが、全部嘘ですからね。
実際は国債を発行して政府がお金を借りると、家計の預金は増えます絶対に。
もちろん企業に残ってる分もありますよね。
ちゃんと分配されない場合は。
ただ、少なくとも民間の預金は増えるんですよ。と
この一点これについては財務省は嘘を言っていたのです。
他の部分は嘘じゃないッテ逃げ方できるけどこれ完璧に嘘なんですよ。
と、いう事でこの嘘を是非ですね、中継していただいて、
国民を救うためにちゃんとお金を使いましょう。
少なくても今、日本デフレなんですから、
インフレ率が2~3%継続的に維持されるようになるまでは
いくらでもお金発行していいし国債発行して良い。
やっちゃいけないのは増税ですよね。
ところがですね。
安倍政権、見事に逆やろうとしてますからね。
この状況はまさに、日本国の貧困化、小国化なんですよ。
日本には明らかな解決策があるんですが、
それは政治家が動かして、政治家が動いて、財務省を
税務省を潰せって言ってるんじゃないですよ。
財務官僚をコントロールしなくちゃいけない。
その為には知識が居るでしょ?
その知識をMMTが提供してくれた分けなんですが、
実は我々ほぼ同じこと10年前から言っていましたけれど、
日本人が言っても誰も見向きもしてくれませんでした。
ところがこれが、アメリカから黒船でやってきたもんだから大騒ぎになっております。
是非ともこのMMTを誤解のない理解に基づいて、
財務省をコントロールして正しい予算執行して日本国民を救ってくださいと
お願い申し上げまして
私の講演を終了したいと思います。
ーーーend
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(*一部省略しています。書き起こしは時間がかかるので、誤字・脱字・変換ミス等はご容赦ください。「校正」より、記事のUPや 書き起こしに時間使っていますご理解ください。)