^---サステナビリティ研究所 引用ーー
【日本】「住友林業、双日建材等が違法木材の国内輸入に間接関与。東京五輪会場にも供給」RAN報告
国際環境NGOレインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)は11月12日、インドネシア環境フォーラム(Walhi)及びTukインドネシア、プロフンドと共同で、韓国系インドネシア企業コリンド・グループに関する調査報告書を発表。同グループが、インドネシア環境保護・管理法違反、環境破壊、コミュニティの権利侵害を引き起こしながら木材事業を展開しており、コリンド・グループ製の木材が、住友林業、双日建材、三邦物産によって日本に輸入され、一部が2020年東京オリンピック・パラリンピックの会場建設に使われていると批判した。
今回発表の報告書は、コリンド・グループの合板工場が、違法かつ持続不可能な方法で伐採された木材を調達し、さらに同社工場から供給された合板が東京五輪施設建設現場でコンクリート型枠として使われていたことを裏付ける証拠をまとめている。同報告書が最も問題視しているのは、ボルネオ島の東カリマンタン州で操業しているツナス・アラム・ヌサンタラ(TAN)と、北マルク州で操業しているゲロラ・マンディリ・メンバングン(GMM)。コリンド・グループの合板工場企業、バリクパパン・フォレスト・インダストリーズ、コリンド・アリアビマ・サリはTANから、コリンド・アバディはGMMから木材原料を調達していたことを複数の調査を通じて突き止めた(*1)。
同報告書によると、バリクパパン・フォレスト・インダストリーズとコリンド・アリアビマ・サリの2社は日本への合板の大手供給元。特に、住友林業、双日建材、三邦物産の3社が輸入元となっている。また、コリンド・グループ自身も木材、パーム油、パルプ、製紙等の事業を展開する上で、大規模な森林破壊を引き起こしており、王子製紙もコリンド・グループと現地で協業しているという。そのため、今回の批判の矛先は、コリンド・グループと取引をしている住友林業、双日建材、三邦物産、王子製紙にも向けられている。
さらに、新国立競技場の建設にコリンドが供給した木材が含まれている可能性があり、今年5月、バリクパパン・フォレスト・インダストリーズの工場で製造された合板が、東京五輪バレーボール会場となる有明アリーナで見つかり、その合板は住友林業によって供給されていたことも突き止めた。これは、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が定める調達基準違反と、RANは指摘する。
RANは、これまでも東京五輪での低いサステナビリティ慣行を非難してきたが、今回「2020年東京五輪の主催者は持続可能性に配慮したオリンピックの実現を約束しました。しかし、インドネシアからの熱帯材合板を11万枚以上も使用しています」と、約束が守られなかったことを強く批判している。
また、コリンドから資材調達している住友林業には、大和証券、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループ、野村ホールディングス、三井住友信託銀行が投融資や債券引受としてファイナンスを提供している点も批判。特に三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループについては、6月に各々融資方針を発表している、これについてRANは「熱帯林破壊や持続不可能または違法な木材取引への資金提供を明確に禁止し
ていないことは憂慮すべき」と表した(*2)。
今回の報告書は、日本語と英語で発表されている。
ーーーend--^
2018年11月27日 参 文教科学委員会 桜田大臣、穢多オリパラ予算がどれくらいに膨れるのかの問いに「わからない」w 立憲 蓮舫
^---参議院議事録 引用ーー
023 蓮舫
○蓮舫君 立憲民主党の蓮舫です。
今日は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会に係る予算について大臣と質疑をさせていただこうと思っております。
まず、資料一枚目を御覧いただきたいのですが、東京オリパラ大会に係る予算、現段階で分かっている額を整理をいたしました。昨年末の組織委員会の発表額では1兆3500億円。ここに既に東京都は8100億円を追加をしました。今年の秋、会計検査院から指摘をされた国の関連予算は既に6500億円はみ出ている。オリパラ総額予算は2兆8100億円。ここに更にまた国の関連予算、あるいは国立競技場の整備、あるいは開催都市に決定をした地方自治体への国からの補助、こういうものが予算が掛かっていきます。
大臣、これ、一体幾ら掛かるんですか。
注意: 昨年末の
組織委員会の発表額では1兆3500億円
東京都 8100億円を追加
会計検査院6500億円はみ出している。
オリパラ総額予算は2兆8100億円
○国務大臣(櫻田義孝君)
お答えさせていただきます。
東京大会は東京都が招致をして開催するものであり、準備、運営は開催都市である都が主導することが基本であります。その上で、国が必要な支援をしてきたという経過があります。そのため、その開催経費については、まずは開催都市である東京都と、大会の準備、運営を担う組織委員会が実施主体としての責任において明らかにすべきものと理解しております。
昨年末、組織委員会が公表した開催経費の合計は一兆三千五百億円であり、その中で、関係者間で協議をして決定した役割分担に基づき国が担当する負担分が一千五百億円となっております。また、東京都は、大会経費の負担分六千億円のほか、開催都市として取り組む施策の経費を八千百億円と公表したと承知しております。
一方、国は、都や組織委員会の取組を支援するという立場から、
セキュリティー、ドーピング対策、日本選手の競技力向上など、国が担うべき施策に責任を持って取り組んでおります。こうした取組に必要な経費は毎年度の予算編成の過程で検討し決まっていくものであり、現時点であらかじめ将来の予算枠をお示しすることは困難であります。
なお、八千十一億円については、内容を精査した結果、大会等に特に資する事業の経費が一千七百二十五億円であることが判明したところです。
それ以外の六千二百八十七億円については、
各府省が本来の行政目的のために実施している事業であります。
○蓮舫君
済みません、何を言っているかちょっと分からなかったんですけど、
つまり、将来の予算額をお示しすることは困難。
大臣、オリパラ基本方針で、コストはどのような方針で臨まれているんですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
予算は抑制に努めさせていただきます。
○蓮舫君
コストはできる限り抑制、当然です。もう一つありますね。
○国務大臣(櫻田義孝君)
オープンなプロセスにより意思決定を行うとともに、施策に対するコストをできる限り抑制する。明確なガバナンスの確立と施策の効率的、効果的な実行であります。
○蓮舫君
オープンなプロセスによりちゃんと国民にお示しをする。そしてコストはできる限り抑制をする。じゃ、
オリパラ関連予算は幾らになるんですか、大体幾らぐらいの総額ですかと聞くと、
将来の予算額をお示しするのは困難。もう既に矛盾していると思うんですが。
では、三枚目の資料をちょっと見ていただきたいんですが、昨年末、上の箱です、これ、組織委員会が発表したV2予算、一兆三千五百億円の内訳。国が千五百億、東京都が六千億、大会組織委員会が六千億と内訳を決めました。この分担、どうやって決めたんですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
大枠を踏まえて作成したものでございます。
○蓮舫君
大枠とは何ですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会の役割分担に関する基本的な方向について、いわゆる大枠の合意とは、平成二十九年五月に、
東京都、組織委員会、国及び競技会場が所在する自治体の四者において、大会に向けた経費の縮減、効率化や必要な財源の確保に努めるとともに、それぞれの役割分担及び経費分担の基本的な方向について合意したものであります。
その合意の中で、国は、オリパラ基本方針に基づき、新国立競技場の整備費及びパラリンピック経費の国負担分、合わせて千五百億円の大会経費のほか、セキュリティー対策やドーピング対策などについて着実に実施することとなっております。
○蓮舫君
三枚目の資料の下にその大枠合意の概要をお付けをいたしました。
今大臣がお示ししたのは合意の概要そのものであります。
私が聞いているのは、この合意はどのように決めたんですか。
なぜ、じゃ、例えば、
パラリンピック予算は組織委員会が二分の一、東京都が四分の一、国が四分の一、この分担どうやって決めたんですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
関係者間で取り決めたということでございます。
○蓮舫君
どうやって取り決めたんですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
関係者間で協議をして決めたそうでございます。
○蓮舫君
どんな協議をしましたか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
協議の子細については承知しておりません。
○蓮舫君
そこが一番大事なんです。
つまり、国が幾ら、組織委員会が幾ら、そして東京都が幾ら、ここの分担をどのように決めるかというルールを明らかにしてくださらないと、どうやって決めたかという経過を明らかにしてくださらないと、これから先、
例えば下の大枠合意の概要なんですが
、国は、その他という予算を一括して扱うようになっているんです、
開催自治体もあるんですけれどもね。
この部分がどうして国が払うことに決まったのか、
その途中経過を把握していないと、
これから先、国の予算をどうやって関連だと決めて、これは関連じゃないと決めるか、その基準がないとオリンピック予算は議論できませんが、どうやって決めたんですか。知らないで大丈夫ですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
今の大枠合意に関する御質問でございますが、平成二十九年の五月に、東京都、組織委員会、国及び関係自治体の四者において、それぞれの役割分担及び経費負担の基本的な方向について合意をしております。
その中で、東京都は、開催都市としての責任を果たし、都及び都外の自治体が所有する施設の仮設や賃借料の経費を負担するほか、都内の会場周辺に関わる輸送及びセキュリティー対策、パラ経費の四分の一相当額を負担することになっております。また、新規恒久施設の整備や既存施設の改修を進めることになっております。
組織委員会は、大会運営の主体として、国及び民間が所有する施設の仮設と賃借料等の経費を負担するほか……(発言する者あり)
○委員長(上野通子君)
この際、申し上げます。
答弁は、質疑者の趣旨を体して的確に行うようにお願い申し上げます。
○国務大臣(櫻田義孝君)
はい。輸送、セキュリティー及びオペレーション等に関わる必要な経費を負担し、業務全般の役割を担っているところでございます。
○蓮舫君
四分の一は、じゃ、どうやって決めたんですか。
○委員長(上野通子君)
大臣、明確な答弁を端的にお願いしたいと思いますが
○国務大臣(櫻田義孝君)
組織委員会が二分の一で、あとは東京都と国が二分の一ずつだそうです。
○蓮舫君
違います。国と東京都は四分の一ずつです。
じゃ、この協議、国、組織委員会、東京都を中心とした自治体の協議、
実は、ここの経過が何も表に出ていないんです。
遠藤大臣、丸川大臣、そして舛添さんが小池さんになって、組織委員会の森会長、
これは全く表に出ていないんです。
ここの議事録並びに、何を協議をするときにどの資料を使ってどんな議論があって、
そして国は幾らと決まった、その途中経過の情報は公開されますか。
ありますか、その情報は。
○国務大臣(櫻田義孝君)
平成二十九年の五月に、東京都、組織委員会、国及び競技会場が所在する自治体の四者において合意したそれぞれの役割分担及び経費分担の基本的な方向について、それまでの協議の結果や合意の内容に関しては、東京都がウエブサイトにおいて公表しております。
○蓮舫君
東京都がウエブサイトによって公表していますか。本当ですか。協議の途中経過ですよ。
○国務大臣(櫻田義孝君)
大枠の合意については、そのとおり、私が言ったとおりでございます。
○蓮舫君
大臣、違います。これ、オリパラ経費の分担の在り方は、
東京新聞が都に文書開示をしたんです。
そうしたら、文書不存在とされたんです。
途中経過の議事録や何を話したか、どの資料を使って、
そして分担はこのように決めたという途中経過、文書不存在。
ところが、有識者による都情報公開審査会に異議申立てが行われたところ、
ないとされたメモ五十八枚が残っていたことが判明しています。
これはいまだ公開されていません。このことを御存じでしたか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
二十九年以降のことについては公表されておりますが、
二十八年以前のものについては公表されておりません。
○蓮舫君
済みません、この大枠の合意が発表されたのは二十九年の五月ですよ。
二十九年のこと、公表されているんですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
されております。
○蓮舫君
じゃ、決まった経緯の途中経過は公表されていますか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
それ以前の過程については保存していないのかと問われているところでございますが、
内々の打合せ等については必ずしもメモを作成していない場合もあり得ると考えております。
○蓮舫君
内々の打合せ以外の打合せがあるんですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
大筋の合意に関する協議の過程や合意の内容についても、関係者間の了承の下、開催都市である東京都がホームページにおいて公表しているものと承知しております。
○蓮舫君
東京都が保有していたメモ五十八枚は公表されていません。
国は、じゃ、そうした議事録は残っているんですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
先日十五日、東京都情報公開審査会が都と国と組織委員会の役割分担に関する文書に関する答申を公表したことは承知しております。今後、情報公開請求を受けた東京都が答申を受けてどのような対応をするのか、まず注視していきたいと思っております。
○蓮舫君
国に残っているんですかと聞いているんです。(発言する者あり)
○委員長(上野通子君)
それでは、速記を止めてください。
〔速記中止〕
○委員長(上野通子君)
速記を起こしてください。
○国務大臣(櫻田義孝君)
今後は、情報公開請求を受けた東京都が答申を受けてどのような対応をするのか、
まずは注視してまいります。
○蓮舫君
何度聞けば分かります。
国について伺っているんです。
東京都のことは聞いていません。
○委員長(上野通子君)
速記を止めてください。
〔速記中止〕
○委員長(上野通子君)
速記を起こしてください。
○国務大臣(櫻田義孝君)
何がどこまであるのか確認させていただきます。
○蓮舫君
確認して、その結果をすぐこの委員会に出していただきたいと思います。
○国務大臣(櫻田義孝君)
そうさせていただきます。
○蓮舫君
公文書管理法は、公文書は国民共有の財産だと。
で、国の活動を現在、将来の国民に説明する責務が全うされるようにする、そのために文書を作らなければいけない。
国に残っているかどうかを大臣は今把握していないということが私には驚きを禁じ得ない。そもそもこの内閣は、財務省も公文書を改ざんして大臣が責任を取っていないので、公文書の扱いがこんなに軽いのかと。
じゃ、千五百億円、国の分担と決めた、その途中経過の文書があるかどうかも今大臣は把握していませんが、どうやって国民にこの千五百億円は適切な決定経過で決められたと説明するんですか。
○委員長(上野通子君) 速記を止めてください。
〔速記中止〕
○委員長(上野通子君) 速記を起こしてください。
○国務大臣(櫻田義孝君)
大枠の合意がなされた直前のものについては記録されておりません。(発言する者あり)
あっ、ごめんなさい、公表されておりません。
○委員長(上野通子君) 櫻田大臣。
○国務大臣(櫻田義孝君)
済みません、公表されております。(発言する者あり)
○委員長(上野通子君) この際、速記を止めてください。
〔速記中止〕
○委員長(上野通子君) 速記を起こしてください。
○国務大臣(櫻田義孝君)
その件については確認させていただきたいと思います。
○蓮舫君
さっき公表していると言ったのは何なんですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
そういったことも含めて、資料については十分確認させていただきます。
○蓮舫君
分からなくて答弁されたんですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
大枠合意が決められた資料については公表されております。
○蓮舫君
それは私、資料で添付しています。知っています。
いいですか。非常に不安です。
この大臣の下でオリパラ関連予算を本当にガバナンスできるんですか。
基本方針にあるオープンなプロセスにより意思決定を行うも守られていない。
オープンなプロセスがなければ、オリンピック・パラリンピック競技大会経費の是非を、
国民は税金が使われて妥当だと判断し得る指標なんです、
それが分からないというのはちょっと驚きです。
じゃ、伺いますが、八千十一億円、この秋、会計検査院がオリパラ関連予算だと指摘をした。
そのうち、国として精査をした、大臣の下でですよ、
これ、櫻田大臣の下で精査をしたら、
千七百二十五億円が自分たちが管理しているオリパラ関連予算としました。
これ、オリパラ関連予算、そうじゃないと区分したのは何の基準ですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
千七百二十五億円につきましては、
新国立の問題とパラ経費と、それにパラ経費以外の部分、
日本選手強化費、セキュリティー対策、ドーピング対策等でございます。
○蓮舫君
八千百億円が会計検査院からオリパラ関連予算と指摘されました。
それに対して櫻田大臣は千七百二十五億円がオリパラ関連予算としました。
じゃ、この関連予算と関連予算じゃない基準は何ですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
あくまでも、千七百二十五億円については、
新国立とパラ経費とそれ以外のオリパラ関係予算でございます。
○蓮舫君
それ以外のオリパラ関連経費で、オリパラ関連予算としたものとそうじゃないと外したものの基準があるはずです。それは何ですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
Aは大会の準備、運営に特に資するものとして、
BとCは本来の行政目的が別にあるものというふうに区別しております。
○蓮舫君
済みません、Aって何ですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
Aというのは、先ほどお話ししました新国立のところとパラ経費と大会の準備、運営等に特に資する事業でございます。
○蓮舫君
会計検査院報告の指摘を踏まえた調査結果について、A、B、Cと区分けをしました。
Aはオリパラ関連予算に特に資するもの、これがオリパラ関連予算の事業だと区分をして、
そうじゃないとしたものはB、本来の行政目的のための実施の事業だ、オリパラにも資するけれども本来の行政目的の資する事業はオリパラ関連予算ではないと区分をしたんです。
じゃ、具体的な事業についてお伺いをいたします。
新たに検査院に指摘をされて関連予算だと国が認めた
サイバー攻撃複合防御モデル・実習演習、これはオリパラ関連予算ですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
サイバー攻撃複合防御モデル・実習演習は、行政機関や民間企業等を対象とした幅広いサイバーセキュリティー対策の演習プログラムであり、組織委員会を対象とするサイバーコロッセオは、その一つのメニューとして実施するものであります。
当該演習プログラムは東京オリパラ大会を契機として創設されたものではなく、本事業についても、大会招致を前提に、新たに又は追加的に講じる施策とのオリパラ関係予算の要件に該当しないため、オリパラ関係予算として整理していなかったものであります。
今回、会計検査院からの指摘を踏まえて、
支出ベースで調査した結果、執行段階において把握が可能となった組織委員会等を対象とする
金額のみを切り出して大会等に特に資する経費として整理しております。
○蓮舫君
金額でいうと、これは資するんですか、オリパラ関連予算に。
○国務大臣(櫻田義孝君)
組織委員会を対象とする事業であります。
○蓮舫君
いや、先ほど大臣自らおっしゃったじゃないですか。
このサイバー事業は幅広い目的で様々なメニューがあって、
その中の一つがたまたまオリパラだっただけで、
特に資するものではないと私は考えますが、
どうでしょう。
○国務大臣(櫻田義孝君)
執行の結果、特定するものです。
○蓮舫君
平成二十八年度、七億円の予算のうち九千七百万円が、平成二十九年度、十四億の予算のうち六千七百万円がオリパラ大会に向けたサイバーセキュリティーの人材育成予算です。
それ以外の大宗は、サイバー攻撃そのものに対する予算です。
特に資するものではない。
もう一つ伺います。
レアメタル等を含む小型電子機器等リサイクル推進事業、これ、オリパラ関連予算ですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
小型家電リサイクル制度を活用するメダルプロジェクトに関わる広報業務は、小型家電リサイクルの推進に向けて従来から実施している広報業務の一環として実施しているものであります。
このため、当該業務は、大会招致を前提に、新たに又は追加的に講じる施策とのオリパラ関係予算の要件に該当しないため、オリパラ関係予算として整理していなかったものであります。
○蓮舫君
メダルプロジェクトは去年から始まったものです。でも、この事業そのものは、
目的はどうやって始まったかというと、
使用済みの小型家電のリサイクルを推進、廃棄物を減らして使える金属を再資源化するもので、
とてもじゃないけれどもオリパラに特に資するものにつくられた事業ではないと思いますが、
なぜこれがオリパラ関連予算なんですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
メダルプロジェクトの広報、普及は、小型家電リサイクルの普及促進のため従来の業務の一環として実施しているため、オリパラ関係予算に計上しておりませんでしたが、当該事業額の算出が可能であったため、
大会の準備、運営に特に資する事業として区別いたしました。
○蓮舫君
会計検査院から指摘をされてオリパラ事務局が新たに関連予算だとしたのは、
僅か三つの事業しかないんです。
そのうちの二つが、今御説明したサイバーセキュリティー、
そしてもう一つは電子機器のリサイクル推進。
とてもオリンピックに資するものじゃないものがオリンピック関連予算と整理をされて、
四枚目の資料付けてあります、
一番と五番、大会の確実な成功に寄与するためとした事業、
これがオリパラ関連予算から外れています。
なぜですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
内閣官房が所管する当該事業については、緊迫するテロ情勢を踏まえ、我が国における国際テロの情報収集・集約体制の抜本的強化が必要であるとの認識の下、平成二十七年十二月、国際テロ情報収集室、国際テロ情報収集ユニット等を設置するなど、
東京大会の開催を控え、各国治安情報機関との関係強化を始めとする情報の収集、集約に取り組んでいるものと承知をしております。
○蓮舫君
いや、今の答弁聞いてもまさにオリンピックのための予算じゃないですか。
なぜこれをオリンピック関連予算から外したんですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
当該事業については、東京大会に限らず、
厳しい国際テロ情勢等を踏まえて継続的に実施していくべき事業であり、
大会招致を前提に、新たに又は追加的に講じる施策とのオリパラ関係予算の要件に該当しないため、
オリパラ関係予算として整理していなかったものであります。
○蓮舫君
政府は、平成二十九年十二月、二〇二〇年東京オリンピック競技大会・パラリンピック競技大会等を見据えたテロ対策推進要綱を作りました。
テロの脅威の中でも、
特に東京オリパラの開催を目前に控え
これらの機会を狙ったテロの脅威は重大な懸念と指摘した上で、
大会を見据えたテロ対策に更に万全を期すためと指摘をして、
それを受けて行われた事業がこの一番と五番なんです。
なぜこれ東京オリンピック・パラリンピック関連予算から外したんですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
大会に資する面はありますが、それだけに限られない事業であるため、オリパラ関係予算とは整理されていないと理解しております。
○蓮舫君
会計検査院が、二百八十六事業八千十一億円がオリパラ関連予算だと指摘をしたのが今年の十月です。
その僅か一か月後に、オリパラ事務局が櫻田大臣の指示を受けて、
その中で、いやいや、千七百二十五億だけなんです、
新たに追加するのはたった三つの事業だけなんですと
余りにも粗い仕分やすみ分けをしたから、本来オリパラ予算として計上しなければいけないものが漏れている、本来オリパラ予算じゃないものが入っている。これ、もう一度やり直すべきだと思います。
○委員長(上野通子君) 速記を止めてください。
〔速記中止〕
○委員長(上野通子君) 速記を起こしてください。
○国務大臣(櫻田義孝君)
予算だけではなく、支出とかそういった面でも検討していくということでございます、いく予定でございます。
○蓮舫君
じゃ、もう一つ伺います。
今年の五月、国は法律に基づいて国会にオリンピック・パラリンピック競技大会関連予算を報告しています。
そこにおいて、国は、関連予算は千百二十八億円と整理をしました。
でも、今回は千七百二十五億円が関連予算とした。この違い、何なんですか。
○委員長(上野通子君) 速記を止めてください。
〔速記中止〕
○委員長(上野通子君) 速記を起こしてください。
○国務大臣(櫻田義孝君)
オリパラ関係予算は、平成二十八年度から三十年度までの三年間、予算ベースで集計した金額である一方、会計検査院が集計した金額は平成二十五年から二十九年度までの国の予算以外の財源を含む五年間の支出額となっております。
そのため、年度のずれや予算と支出の差などあることから、大会等に特に資する経費である千七百二十五億円とオリパラ関係予算千百二十八億円には差が生じているものでございます。
○蓮舫君
平成二十五年からカウントした方がいいのか、平成二十八年からカウントした方がいいのか、納税者である国民にはどちらが親切だと思いますか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
今後は、二十五年からの支出に合わせて取り扱った方がいいと思っております。
○蓮舫君
初めて真っ当な答弁が返ってきました。
つまり、平成二十八年から国は関連予算をカウントしている基準は、
その前の年に法律が施行されてオリパラ基本方針ができて、
そこから関連予算だと整理をしたら千百二十八億円だった。
ところが、オリンピック・パラリンピック招致が決定したのは二十五年の秋です。
ここからカウントしていかないと間違えるんです。
なぜならば、オリンピックが招致をされた年の十二月には、
補正予算で既にここでオリパラ関連予算が千十一億付いているんです。
だから、ここからカウントをしないと本当の予算の姿というのは見えてこない。
いつまでに計算し直して公表されますか。
○委員長(上野通子君) 間もなく質疑の時間になります。
○国務大臣(櫻田義孝君)
年明けを目指して、次の公表のときまでお示しさせていただきたいと思います。
○蓮舫君
次の公表って何ですか。
○国務大臣(櫻田義孝君)
オリパラ関係予算の公表でございます。
○委員長(上野通子君)
お時間ですので、まとめてください。
○蓮舫君
私の質問時間のほとんどを大臣が答えられなくて後ろを聞いて、答弁者は大臣じゃないじゃないですか、
これじゃ。自分の頭で考えることも判断できない、それで本当に大臣で大丈夫なのか。
しかも、既に三兆円近くなっているオリパラ関連予算、どこまで行くか分からない、
オープンな途中経過の議事録も出ない、公表されていない、
そして今までの予算の整理も付いていない。
予算委員会で私の質問に対して、こんなめちゃめちゃな整理じゃなくて、
きちんと行政事業レビューシートを作って、
オリパラ事業シートを作って、
そして国民に見せて、
その方が大臣も頭が整理されますねと言ったら検討すると言った。
検討しましたか。
○委員長(上野通子君)
蓮舫さん、お時間です。
大臣、簡潔にお答えください。
○国務大臣(櫻田義孝君)
御提案の事業シートの作成につきましては、東京大会に関する政府の施策について、しっかりとコスト意識を持って取り組むべきという趣旨であると受け止めております。
その点に関し、国が実施する事業については、原則、行政事業レビューシートが作成、公表され、事業の執行状況に合わせて網羅的なチェックが行われるとともに、各事業に要する予算は、大会のあるなしにかかわらず、それぞれの政策目的の達成のために適切に措置されたものと認識しております。
○委員長(上野通子君) 時間です。
○蓮舫君
とても大臣に資する人ではないということがよく分かりました。
もう座って結構です。
ありがとうございました。
引用元☛
ーーーend--^
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(*一部省略しています。書き起こしは時間がかかるので、誤字・脱字・変換ミス等はご容赦ください。「校正」より、記事のUPや 書き起こしに時間使っていますご理解ください。)