雪の中 傷ついて血がにじむ素足で歩く娘、イニョプ

謎の男ムミョン

草鞋を差し出し、「縄で引きますよ それが嫌なら、ご自分でお歩きください」と

(彼女は逃げるのですが、縄をかけられます。)

イニョプ

「お前達は人間か?私が落ちぶれたらがらりと 態度を変え、

昨日までこびていたのに今日は唾を吐くなんて、獣のような者達ね、

お前たちは、それでも人なの」

謎の男ムミョン

「良くお分かりで、人ではありません。目をお覚ましに

お嬢様ももはや人ではなく奴婢です」

イニョプ

「違うわそんなわけない」

謎の男ムミョン

「いいえ、お嬢様も奴婢です。もはや人ではない」

そう言われてイニョプは水中に飛び込む

ーーーオープニング 文字起こしです。--

ん??

この主役の女優さんどこかで見たことが、、、

えっと、、、

そうそう、

「トンイ」のカムチャルブの女官の人じゃない?

確か、書籍鑑定とか、トンイを補助する役をしていた人よね(笑)

つくづく、「トンイ」は層が厚いって事なのね。

ドラマの主役はれる女優が脇役してるんだもの。

で、戻るけど、

このドラマの根底には

人種差別という問題が渦巻いてるんだと教えてるのね。

朝鮮王朝は良民 (両班・)賤民(奴婢)という身分制度があったのよね。

日本も 士農工商という身分制度があったわね。

で、この身分制度が朝鮮王朝にはついて回ってて

ここ数年見てる韓流ドラマで詳しくなったよ。(笑)

 

韓流の歴史ファンタジー結構面白いものが多くて、

ココ数年、何本か見てますね。

大河ドラマは長いものが多いのですが

「イニョプの道」は20話なので見やすいですね。

 

まず時代背景から、

初代朝鮮王が隠居してる時代 というのは1360年頃の出来事を想定してるのでしょうね。

李 成桂(り せいけい、리성계、太祖 康献大王 忠粛王4年10月11日(1335年10月27日)

が舞台です。日本は鎌倉幕府が倒れ南北時代と言われています。1366年、高句麗は日本に倭寇の禁圧を求める。

注意*倭寇(わこう)とは、一般的には13世紀から16世紀にかけて朝鮮半島や中国大陸の沿岸部や一部内陸、及び東アジア諸地域において活動した海賊、私貿易、密貿易を行う貿易商人の事である。和寇と表記される場合もある。また海乱鬼(かいらぎ)とも呼ばれる。

日本は海賊を取り締まってねっていうお願いよね。

其れって、高句麗の力が弱くなってきた時期だって事と

朝鮮王朝の頭角が現れた時期なのね。

日本は足利尊氏の時代ね。

戦乱の世と言われる不安定な時代よね。

その中で庶民は、どの様な暮らしをだったのかを想像しながら見るって結構好きです。

衣装とか小物とか、韓流ドラマってスタッフにちょっとした凝り性さんがいて楽しいです。

 

オープニングは、花嫁衣裳を着たはだしで傷だらけの両班の娘イニョプが

奴婢になったところから始まるのよ。

身を水中に投じるのだけれども、、、ワクワクする始まりです。

遡って そこに至るまでの イニョプがどんな女性だったか?

が語られていきます。 

もうそこから引き込まれますね。

一体何なのこのオープニング って感じです。

 

https://www.youtube.com/watch?v=fNpwbmdm4xA

下の動画は

地下室での密会と下働きの女性たちが生き生きとしてるんですよねぇ。

奴婢でも、大家では普通の暮らしがそこにはあったのかもね。

プロローグはこちらの動画です。と言ってもハングルです。

短いので見てしまえるけど、( ´∀` )

謎の男とイニョンの始めての出会いは、

牛が突進してきたとき助けられ、お礼も言わず、こき使うという

お嬢様丸出し、両班特有の考え方がハッキリ出た酷い出会いでした。

👇の動画では大きな流れを見る事が出来ますね。

面白いと思ったら 長編20話が楽しいですよ。やっぱり。

一気に見てしまえるレベルの面白さです。

★★★★☆彡 + 3

が私の評価です。(笑)

日本語版より 字幕版の声の方が好きです。

 

一途に愛してくれるウンギ なのですが、家の為にイニョンを娶ることを許されずにいます。

イニョンの愛する父を救い出した名家の御曹司ウンギ 素敵な若者ですが、

その事で王様に認められて 婚儀までこぎつけます。ところが、

結婚式のその日に襲撃は決行され、イニョンの家は取り潰しになります。

そしてせっかく救い出した父親をイニョンは失ってしまいます。

 

引き離されたその時から、二人の歯車は噛み合わなくなってしまいます。

ウンギはつぎつぎに父の正体を知らされ、イニョンを一途に愛せなくなっていきます。

家のしがらみを背負っていかなければならなのを自覚する運命なのです。

皮肉なことにウンギは、イニョンの友、ホ・ユノクの家に婿として入ることになります。

嫌疑をかけられた父親を処刑されたイニョンは奴婢として、

ホ・ユノクの家に下働きに入ります。

友だと思っていた人に夫を奪われた、

そして夫になるはずだった人が友と結婚してしまうのです。

 

今なら、もうこの時点で許せないってなるよね。

身分制度ってホントに意地悪ですね。

 

イニョンもまた、過酷な運命の中で、傍にいる謎の男ムニョンに心を開いていき、

ムニョンもイニョンに心を開いてしまいます。奴婢に落ちたイニョンにとって

現実を見つめる彼の言葉は生きる力になっているようです。

 

両班の言葉は高貴で命令します。これが身分制度の違いですね。

イニョプが家族と慕う僕、サウォル (4月)猫柳の咲く季節に生れたサウォルは結婚式が襲撃され父が殺害されてからは常にイニョンの傍には居る事が出来ずにいます。それでも、一緒にイニョプと暮らせる望みをかなえて間もなく、、、悲しい運命をたどります。そして誕生日さえも知らない祝ったこともないサウォルに唯一家族と言っていたのに愕然とし、その存在の大きさに落胆するのです。

とても、哀愁あるシーンで、猫柳をくるくる回して楽しそうなサウォルが目に焼き付きます。

イニョプは自分の身分が奴婢になる事で初めて

人というもの身分制度というものを実感します。

 

きっと現代人にも身分制度が根付いていて、身分の高いと思っている人には

身分の低い人の気持ちは一生分からないのだろうと思います。

まだまだ民主主義は その考え方が理解されていますようです。

 

このドラマのもう一つのテーマは 

「嘘」 というものに翻弄される人々を描いています。

韓流を見ると日本人とは違ったものの見方、

「嘘」が平気でつける下地を感じます。

 

第7話――ネタバレ、 文字起こしーーー

王を見つけたイニョプが王の後を追いかけ、

父の血書を渡そうとしてるその時

ムニョンにつかまってしまいます。

 

イニョプ

行かせて。王様の申し上げる事が、

ムニョン 

気は確かか? 相手は王様だ。

(ムニョンは血書を取り上げる)

イニョン

返して

ムニョン

これは何だ? 

イニョン

父の遺書よ。私に伝えたいことがあり牢でこれを書かれた。

これがあれば父の無実を証明できる。

ムニョン

それを見せれば、王が無念を晴らしてくれると?

イニョン

民の言葉を聞いて下さる筈

ムニョン

民? 奴婢だろ?

イニョン

奴婢は民では無いというの?

何も訴えられぬと?

ムニョン

目を覚ませ、府院君(イニョンの父)に死罪を命じたのは王だ。

他でもない王が殺せと命じたのだ

お前が訴えても 聞く耳すら持たぬ

イニョン

差し出す

訴えを無視できない確実な証拠をそして逆賊を探し、王様に突き出す。

無念に亡くなった父上の恨みを晴らす。

ーーー略ーー

騙し騙され疑い 信じる者が居ない 王様とその周辺

これが権力の浅ましさかと つくづく感じます。

安倍政権と同じね、

信じる者が居ないと 逆に嘘つきの結束が強くなっていく

そして、裏切り、くっついたり離れたり、、、を繰り返す。

 

現代の韓流はそれを嫌っているのが分かります。

フィクション、作り物の世界で、言いたいことを言ってるのよね。

日本にはこういうドラマが本当に少なくなった。

だから、私は韓流を見てるのかもしれない。

人の考え方、見方を知るうえで貴重な疑似体験を沢山出来ます。

だましだまされ

誰が本当の事を言っているのか分からない状態で物語は進んでいきます。

 

 

そしてラストシーン

やっぱり ウンギは一途に イニョンを愛していた。

命を懸けて、イニョンの身分を取り戻すために

証書を書いてもらい死の間際にイニョンに渡したのです。

イニョンもまた正直で、信じられる人間だったのです。

ウンギが求めていたのは信頼で、まっすぐな心でした。

もし、大家でなければ、ウンギとイニョンは幸せな家庭を築けたのかもしれませんね。

それが、この身分制度と 嘘が氾濫する戦乱時代の無常ですね。

 

現在も、戦乱に突入してるのかもしれません。

嘘つきが横行しています。

信用できる仲間を増やしたいですね。

 

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