　ダウ平均株価の終値は前週末比１９６・８２ドル安の３万９８０６・７７ドルでした。

　ダウ平均は反落となりましたが、ＩＴ・ハイテク株は堅調な値動きとなり、ナスダック総合指数の終値は１０８・９１ポイント高の１万６７９４・８８となり、過去最高値を更新しました。

　ダウ平均についてはＪＰモルガンの下げが響きました。同社は投資家説明会を開催し、ダイモンＣＥＯが、いつまでＣＥＯを続けるつもりかとの質問に対し「もう５年ではない」と投資家に述べた上で、後継者計画は順調に進んでいると語ったことが売りを強めた様です。　

　一方、市場には強気ムードも広がっており、これまで弱気一筋だった大手証券のストラテジストも強気に転じました。Ｓ＆Ｐ５００種の予想値は５４００と、従来の４５００から引き上げ、最高値の更新を見込んでいます。　

　そんな中、今週はマイクロソフトのイベントや、エヌビディアの第１四半期決算などが注目されています。　

　これらのイベントでＡＩの認知度や能力向上、そして関連支出が強化され、その結果、ＩＴ・ハイテク株が上昇し、再び全体相場を牽引することになるか注目です。

　注目のエヌビディアですが、アナリストの目標株価引き上げが伝わりました。第１四半期のデータセンター部門の売上はコンセンサス予想の２１１億ドルよりも２３０億ドルに近づく可能性に言及。また、第２四半期についても、同部門の売上はコンセンサス予想の２２８億ドルに対し２４５億ドルを見込み、株価も十分過ぎるほどの上振れ余地があるということです。　

　その他、今週はＦＯＭＣ議事録も公表されますが、雰囲気は変わらないとの見方が優勢です。

　個別では、マイクロン・テクノロジーが株価上昇となりました。アナリストが投資判断を「中立」に引き上げ、目標株価を従来の９８ドルから１３０ドルに引き上げました。

　(ドル円)

　ドル円は1㌦=156円台で推移しています。

　ドル買いの動きは一服しているものの、ドル円は買い戻しが優勢となり再び１５６円台となりました。米国債利回りが上昇したことがドル円をサポートしました。また、根強い円安基調が続いています。

(原油)

　WTIは1バレル＝79.30（-0.28）

　原油先物は反落となりました。米景気見通しの不透明感が相場を圧迫しました。高水準の米政策金利が継続することによる景気悪化が警戒されています。ただ、夏場に向けて米国の石油需要が高まっていく見通しであることが相場を支え、下値は限定的でした。　

　(株主優待)

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5/20 ダウ平均は反落もナスダックは最高値更新