　ダウ平均株価は前週末比１４６・４３ドル高の３万８３８６・０９ドルでした。

　先週発表されたマイクロソフトやアルファベットの決算を受けAIへの楽観的見方が広がり買い優勢で始まり上昇となりました。

　今週予定されている企業決算への期待感もさらなる買い材料となりました。ただ終盤にかけ、FOMCを控えた利益確定売りに伸び悩んだほか、財務省が発表した4－6月期の借り入れ推定額が予想外に上方修正されたことが警戒材料となり一時下落に転じました。しかし、押し目買い意欲も強く相場はプラス圏を回復し、取引を終了しました。

　セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方、通信などが下落しました。

　個別では、アップルが上昇となりました。アナリストが投資判断を引き上げたほか、対話型生成人工知能（AI）チャットGPTを手掛けるオープンAIと技術利用に関する協議を再開したと前週末に伝わっていました。

　中国で運転支援機能「フルセルフドライビング」の実用化への期待が高まったテスラも一時18%高と大幅上昇しました。

　ナスダック総合の終値も５５・１８ポイント高の１万５９８３・０８でした。Ｓ＆Ｐ５００の終値は１６・２１ポイント高の５１１６・１７でした。

(ドル円)

　ドル円は１ドル１５６円台で推移しています。

　円はアジア時間に対ドルで一時約１％以上下落し160円17銭をつけた後、２％以上上昇して一時154円台まで反発しました。

　日本が休場で流動性が低く値動きの幅が大きくなりやすい環境で、政府・日本銀行の円買い介入への警戒が市場で根強く、覆面介入との見方も一部で出ていました。ダウ・ジョーンズ通信は事情に詳しい関係者の情報として、日本の通貨当局が為替市場で円買い介入を行ったと報道していました。

　結局、日米の金利差が埋まらない限り円安は続くと思われます。

(原油)

　原油先物相場は3営業日ぶりに反落しました。WTIは前週末比1.22ドル安の1バレル82.63ドルで取引を終えました。イスラエルとイスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザでの一時停戦を模索しており、地政学リスクへの過度な警戒感が後退し、原油先物の売りを誘いました。

　米利下げ開始が遅れることが米景気を冷やし、原油需要を抑制するとの見方も相場の重しとなりました。

　今日の日本市場は上昇して始まりそうです。早いもので、4月も今日で終わりです。

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4/29 ダウ平均は続伸、為替介入…