　ダウ平均株価は前日比４７７・７５ドル高の３万９７６０・０８ドルでした。

　ダウ平均は今年最大の上げ幅となりました。

　米景気の先行きに対する楽観が投資家心理を支え、相場全体の上昇に出遅れていたディフェンシブ株や景気敏感株などに買いが入りました。引けにかけて上げ幅を拡大していきました。

　前日までの3営業日で約500ドル下げ、短期的な高値警戒感や相場の過熱感が和らいだ面もありましたが、予想外の上げ幅でした。

　特に目新しい取引材料はなく、FRBが夏ごろにも利下げに転換し、米景気の底堅い成長が続くとの見方が買い安心感となっている様です。

　個別株では、メルク米食品医薬品局（ＦＤＡ）が２６日に同社の肺動脈性肺高血圧症（ＰＡＨ）治療薬を承認したことを受けて大幅上昇となりました。

　ナスダック総合の終値も８３・８２ポイント高の１万６３９９・５２でした。

　Ｓ＆Ｐ５００の終値も４４・９１ポイント高の５２４８・４９で、過去最高値を更新しました。

(ドル円)

　ドル円は１ドル１５１円台で推移しています。

　ドル／円は一時１５１．９７５円と、９０年半ば以来の高値をつけました。

　神田財務官は昨日、足元で投機的な動きを背景に円安が進んでいるとの認識を示しました。

　金融庁と財務省、日銀幹部らと認識を共有し、対応に万全を期す考えも強調。３者会合後、政府として「為替市場の動向を高い緊張感をもって注視するとともに、行き過ぎた動きにはあらゆる手段を排除せず、適切な対応をとる」と述べました。

　ただ、介入は短期的には助けとなるが、長期的な解決策とはなりません。

(原油)

　WTI　1バレル＝81.35

　原油は続落となりました。今週は金曜日がグッド・フライデーで祝日となることもあり、それを控えて玉整理主体の展開となり、商いは盛り上がらず値動きも限定的でした。

　米エネルギー情報局（ＥＩＡ）の週報で、予想外に原油在庫とガソリン在庫が増加していたことで下振れしたが、ダウ平均株価が上昇したことで下げ幅は抑制されました。

3/27 ダウ平均は大幅反発