　ダウ平均株価は前日比２２８・９６ドル安の３万３３０１・８７ドルで取引を終えました。

　米のファースト・リパブリック・バンクの経営不安が再燃し、米銀の貸し渋りが米景気を冷やすとの懸念が強まりました。

　一方、四半期決算が市場予想を上回ったマイクロソフトは大幅高となり、ダウ平均は上昇する場面もありました。

　ファースト・リパブリックは下げ続け、大手行への追加支援要請や新株発行を検討していると伝わりました。

　その余波を受けJPモルガン・チェースなど大手金融も全般的に売られ、他の地銀株にも売りが波及しました。

　この流れは日本の地銀にも影響を与えそうです。

　ナスダック総合指数の終値は５５・１９ポイント高の１万１８５４・３５となりました。

　アマゾン・ドット・コム、半導体のエヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイスなども値を上げました。

　ＮＹ為替市場でドル円は１３３円台で推移しています。

　米のファースト・リパブリック銀行の預金が大幅減少したことなどをきっかけに再び米金融システムに対する不安や米景気先行きへの懸念を背景に、前日はやや円買い・ドル売りが進行しました。

　この日も時間外取引で米長期金利が低下したことなどを受けドルが売られ、ニューヨーク市場に入ってからもその流れが継続しています。

　米商務省が発表した3月の耐久財受注額は前月比3．2％増と、市場予想（ロイター通信調べ）の0．2％減を大幅に上回りましたが、市場の反応は限定的でした。

　週後半に1～3月期米実質GDP速報値や3月の個人消費支出（PCE）などの重要経済指標の発表を控えているほか、27～28日に日銀金融政策決定会合もあり、様子見な感じでした。

4/26 米株