格闘技の練習での走り方には3つの考え方があります。

 

①タイのムエタイのジムでは、早朝(朝いち)に1時間ジョギングをします。

おそめに走ります。

1時間走ると大雑把に10キロぐらいという計算です。

 

タイのムエタイのジムは、午前・午後の二部制の練習が多いです。

 

午後練習の最初にまた走ります。

これはジムによって、30分(5キロぐらい)か、1時間ジョギングにわかれます

 

いずれにしろ走ります。

日本も昔は早朝に走る人が多かったのですが、近頃は違った走り方や走らない人も増えています。

ちなみに、日本の部活も2時間ぐらい走る部活多いですよね。

難点は、時間がかかるのと、ジムワークをやる前に疲れてしまい集中できない可能性があることでしょうか。

 

近頃けっこう多いのが、

1R3分を想定した800メートル5セット(K-1のような3Rの場合は3セット)のような走りかたをする人が増えています。

スタミナは最大酸素摂取量をあげないとつかないので800メートルを全速力で走り、約3分ぐいらいの中でもスタミナをふやします。

これは試合時間が1時間という試合はなく、3分3Rや3分5Rの試合が多いため、その時間内でのスタミナ向上を目指しています。その結果、だらだら走らない。速く走りますが、時間は短くてすみます。心拍数を高くした走りになります。

心拍数が大事です(だらだら長く走るのはカロリー消費によいので、肥満者が痩せるにはよいといわれている)・

今の体育学や運動生理学的には、こちらのほうがスタミナ向上にはよいという理論が多い。

時間が短くていいですが、全速力で走るので疲れます。

 

余談:タバタ式(HIIT)ってあります。20秒運動10秒休憩×6〜8セット。これもスタミナ強化の一種ですが、打撃系の格闘技は3分3Rや3分5Rの運動をします。

タバタ式は高強度ですが、打撃系の格闘技は中強度という感じでしょうか。

タバタ式はインターバルトレーニングといいますが、打撃系格闘技の中強度トレーニングはサーキットトレーニングとよぶことが多かったです。

最後の追い込みでタバタ式(HIIT)をいれるときついですが、これが格闘技的なスタミナによいかは不明。根性はつきますが。

 

走らない人も増えていて、ムエタイやボクシングは、サッカーのように走る競技ではないので、走らないでいいといものです。

昔からオランダ式キックボクシング走りません(縄とびはやります)。

ムエタイ(キック)のスタミナはジムワーク(シャドー、ミット、サンドバック、スパー)でつけるというものです。

走る事にメリットを感じない人や肉体的条件の中で不要だと思う人は走りません。

あくまで、ムエタイ(キック)は試合で勝てればいいので、走りで評価されることはありません。

 

どの考え方にも一理ありますが、大事なのは選手個人のコンデイションがよいことです。

練習にこだわるのではなく、結果で判断してください。

 

ただ、ジムによって練習方法があるので、「走るジムで、走る必要はない」とか、「走らないジムで、走る必要がある」というともめるので、やめましょう。

まあ、練習方法を話し合うか、ジムを移籍すべきでしょうね。