今日は
那須塩原市のハロープラザで
郷土食講座をやらせていただきました。
10名の皆さまにご参加いただきました。
ご依頼をいただきましたメニューは
☆赤飯
☆のっぺい汁
☆あと何か(笑)
あと何か?がいい感じです(笑)
メニューを考える甲斐があります。
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で信田巻きにしました。

赤飯、のっぺい汁、信田巻き
我が家の地域では
お祭りにつくるという共通点があるんです。

30年以上前にお嫁に来た時に
秋の大祭という存在を知り
昔は親戚一同が集まって豊作の祝いのお祭りをしていたそうです。

私が関わりだした頃はやはり
主人の兄妹家族が集まって来ました。

正直

ビビリました(笑)嫌だったなあ~

義母と義祖母の指導の元
お赤飯、のっぺい汁、お煮しめ、きんぴら、おひたし、天ぷら、ポテトサラダ、煮魚、などなど
朝早くから沢山作って
それをみんなで食べて
でも

そのうち

みんなお料理を持ち帰り自宅で食べることが多くなり、だんだんお料理の品も減り
だんだん、だんだん自宅で食べるだけになりました。
時代の流れでしょうかね~
あんなに苦でしかなかったお祭りが
今は何故か懐かしいですね~

今日の「のっぺい汁」は
そんな熊田家の味を紹介させていただきました。
イカの一夜干しが入ってます。

のっぺい汁は元々は普茶料理の雲片という
野菜の皮や切りくずを無駄にしないようにごま油で炒めて葛でトロミを付けたものが起源です。
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信田巻きは本当はウドで作りたかったのですが
どこを探しても見つからず急遽人参とズッキーニで、
何故油揚げで作る料理を信田というかという歴史もお話させていただきましたよ。

[信太の森のキツネ伝説]
のお話を少し(*^_^*)

信田巻きとのっぺい汁は昆布と花かつおで一番出汁を取って煮込みました。

出汁の素は使わない方が良い話もさせていただきました。

出汁を取った昆布と花かつおは佃煮に変身!

さて、今日のメインのお赤飯!
食べたいと思ってからパパッと1時間で完成するお赤飯です。

何故赤飯か?と以下のお話もさせていただきました。

赤い色は古代より邪気を祓うと言われています。
そして、江戸時代になる前まで日本人はちょうど赤飯の色くらいの赤米を食べていたのですよ~
稲作の発展による品種改良で収穫量が多く作りやすい米ができ、更に味の劣る赤米を領主が嫌い年貢として納められなくなって赤米は作付けされなくなっていきました。

しかし、古代から赤米を蒸して神に供える風習はのこり、白い米に小豆などで色をつけてお供えする方法をとりました。
赤飯にゴマを乗せるのは白い御飯を赤くしたことを神様にゴマかすためなんです。

なかなか洒落てますね。

そして

デキストリンやアミノ酸の入ってないごま塩をお伝えしてきました。

鍋でゴマと水と塩を丁寧にクルクルクルクル炒って作ります。とても美味しいごま塩の出来上がり!