えーーっ、未来亭 安室でございます。毎度、ばかばかしい話しをひとつ・・・
時は平成の世から遡ること300年あまり、江戸のお城に将軍様がいらしたころのお話しでございます。
なにやら、みらい侍とかいう浪人者と、町人の情報屋、ハチとの会話が聞こえてきます・・・・・
みらい侍---------(以下、「み」)
情報屋ハチ-------(以下、「ハ」)
み:「・・・・おう、ハチよ。おまえ最近、ナントカっていう試験をうけたらしいのぅ?」
ハ:「へえ、行政書士試験でさぁ。」
み:「ギョウセイ・・・ショシ・・・ふうむ、それは難しいのか?」
ハ:「それは、人それぞれでございましょうが、確かに試験範囲は広うございますんで、
そのあたりがやっかいでした。」
み:「ううむ・・・・・・わしは、法学はからっきしなんだが、仮に初心者の挑戦でも試験に受かるか?」
ハ:「では、失礼ながら、旦那の適正をお試ししましょう。」
み:「おまえも言うようになったのぅ。まあ、よかろう。」
ハ:「憲法の学習で大切なのは、日本国憲法の歴史を知ること・・・・と、あっしが申したら?」
み:「ははぁ、なるほど。作られた歴史背景を紐解くのも学習意欲向上の一つ・・・・ということか。」
ハ:「試験は残念ながら、ある意味受験者を惑わせ、ひっかけ、あらゆる試練を与えてきますが?」
み:「ひっかけのぅ。悔しい気もするが、罠にかからぬようにするのも、鍛錬の成果じゃろ。」
ハ:「途中で投げ出したくなるときもありますぜ。」
み:「ふーむ、そうじゃのぅ。それにはやはり、精神面の強さも求められるというわけじゃな。」
ハ:「仮にあっしが旦那から借りた刀を返さぬ時、旦那は自力で取り返せません。これが民法上の占有権」
み:「へぇー。自分のものなのに取り返せぬ・・・・しかし、それにも法的意味があってのことじゃろうて。」
ハ:「試験と学問は違います。深入りせぬよう、情報の取捨選択の技術もいります。」
み:「ほほぅ。無限の範囲を有限の時間で極めるには、それももっともじゃ。」
ハ:「旦那、適正試験は終りでございます。よーく旦那のことがわかりましたぜぃ。」
み:「何?いつの間に・・・おまえの話しは心得を説いておったんではないのか?」
ハ:「へい、それもございますが、あっしの意見は、所詮あっしの自分自身の意見でさぁ。
実は、それよりも、旦那がどういう姿勢をもって意見に耳を傾けるかを試させていただきやした。」
み:「なんじゃ、もったいぶらず、はよ、申せ。」
ハ:「あっしも受験時代は散々道に迷いまして、より良い効率を求めては、しまいにゃ、それこそ、
大脳生理学の本まで読む始末。ホント、何屋になりてえのか分からんって話しで・・・」
み:「大脳生理学のぅ。確かに法律には関係ないわい。」
ハ:「しかし旦那、得たものもありましたぜ。それは、心を開いて本を読むってことでさぁ。」
み:「心を開いて・・・か。よく分からん、説明せい。」
ハ:「勉強するにあたって、”覚えよう”って意識を消すことです。
”覚えよう” ”覚えよう”ってあまりに自分を追い込んでしまうと、脳はちぢんでしまうらしいんです。
脳味噌の拒否反応ですわ。そうなると、非効率の上に、何も覚えてないってんで、
焦ってさらに追い込む・・・・・悪循環ですな。」
み:「防ぐにはどうしたら良いのか?」
ハ:「それは旦那がお示しくだすった。旦那のように、興味を持って、大げさに驚きながら話しを聞くんです。
そうすると、覚える引っ掛かりができて、脳も疲れずにすむらしいんです。
だから、あっしの話しを聞く旦那の相づちを確認して、適正をみたんでさぁ。
ちなみにあっしは、自分でこの読書法に名前を付けてるんですが、分かりますかい?」
ヒントは旦那の相づち!」
み:「むっ、なんと。どれどれ・・・・・・・
うー、うーむ・・・・・
おっ、そうか、なるほど。
おまえの説明に対して、わしは ” は・ひ・ふ・へ・ほ ” の順番で答えておる。
なるほど、ハチよ、わしをそんなことも分からんと思って甘く見たな。
わははは・・・・さしずめ、読書法の名前は
” は行 読書法 ”とでも申すのであろう。話しのオチとしては、まだまだじゃのぅ。」
ハ:「さすが、旦那。しかしこれがホントの、旦那のこれから歩いてゆく・・・・・
” 覇業 ”の道でございやす。
お後がよろしいようで・・・・
もののふの 覇業の道にも 苦行あり 曹操
時は平成の世から遡ること300年あまり、江戸のお城に将軍様がいらしたころのお話しでございます。
なにやら、みらい侍とかいう浪人者と、町人の情報屋、ハチとの会話が聞こえてきます・・・・・
みらい侍---------(以下、「み」)
情報屋ハチ-------(以下、「ハ」)
み:「・・・・おう、ハチよ。おまえ最近、ナントカっていう試験をうけたらしいのぅ?」
ハ:「へえ、行政書士試験でさぁ。」
み:「ギョウセイ・・・ショシ・・・ふうむ、それは難しいのか?」
ハ:「それは、人それぞれでございましょうが、確かに試験範囲は広うございますんで、
そのあたりがやっかいでした。」
み:「ううむ・・・・・・わしは、法学はからっきしなんだが、仮に初心者の挑戦でも試験に受かるか?」
ハ:「では、失礼ながら、旦那の適正をお試ししましょう。」
み:「おまえも言うようになったのぅ。まあ、よかろう。」
ハ:「憲法の学習で大切なのは、日本国憲法の歴史を知ること・・・・と、あっしが申したら?」
み:「ははぁ、なるほど。作られた歴史背景を紐解くのも学習意欲向上の一つ・・・・ということか。」
ハ:「試験は残念ながら、ある意味受験者を惑わせ、ひっかけ、あらゆる試練を与えてきますが?」
み:「ひっかけのぅ。悔しい気もするが、罠にかからぬようにするのも、鍛錬の成果じゃろ。」
ハ:「途中で投げ出したくなるときもありますぜ。」
み:「ふーむ、そうじゃのぅ。それにはやはり、精神面の強さも求められるというわけじゃな。」
ハ:「仮にあっしが旦那から借りた刀を返さぬ時、旦那は自力で取り返せません。これが民法上の占有権」
み:「へぇー。自分のものなのに取り返せぬ・・・・しかし、それにも法的意味があってのことじゃろうて。」
ハ:「試験と学問は違います。深入りせぬよう、情報の取捨選択の技術もいります。」
み:「ほほぅ。無限の範囲を有限の時間で極めるには、それももっともじゃ。」
ハ:「旦那、適正試験は終りでございます。よーく旦那のことがわかりましたぜぃ。」
み:「何?いつの間に・・・おまえの話しは心得を説いておったんではないのか?」
ハ:「へい、それもございますが、あっしの意見は、所詮あっしの自分自身の意見でさぁ。
実は、それよりも、旦那がどういう姿勢をもって意見に耳を傾けるかを試させていただきやした。」
み:「なんじゃ、もったいぶらず、はよ、申せ。」
ハ:「あっしも受験時代は散々道に迷いまして、より良い効率を求めては、しまいにゃ、それこそ、
大脳生理学の本まで読む始末。ホント、何屋になりてえのか分からんって話しで・・・」
み:「大脳生理学のぅ。確かに法律には関係ないわい。」
ハ:「しかし旦那、得たものもありましたぜ。それは、心を開いて本を読むってことでさぁ。」
み:「心を開いて・・・か。よく分からん、説明せい。」
ハ:「勉強するにあたって、”覚えよう”って意識を消すことです。
”覚えよう” ”覚えよう”ってあまりに自分を追い込んでしまうと、脳はちぢんでしまうらしいんです。
脳味噌の拒否反応ですわ。そうなると、非効率の上に、何も覚えてないってんで、
焦ってさらに追い込む・・・・・悪循環ですな。」
み:「防ぐにはどうしたら良いのか?」
ハ:「それは旦那がお示しくだすった。旦那のように、興味を持って、大げさに驚きながら話しを聞くんです。
そうすると、覚える引っ掛かりができて、脳も疲れずにすむらしいんです。
だから、あっしの話しを聞く旦那の相づちを確認して、適正をみたんでさぁ。
ちなみにあっしは、自分でこの読書法に名前を付けてるんですが、分かりますかい?」
ヒントは旦那の相づち!」
み:「むっ、なんと。どれどれ・・・・・・・
うー、うーむ・・・・・
おっ、そうか、なるほど。
おまえの説明に対して、わしは ” は・ひ・ふ・へ・ほ ” の順番で答えておる。
なるほど、ハチよ、わしをそんなことも分からんと思って甘く見たな。
わははは・・・・さしずめ、読書法の名前は
” は行 読書法 ”とでも申すのであろう。話しのオチとしては、まだまだじゃのぅ。」
ハ:「さすが、旦那。しかしこれがホントの、旦那のこれから歩いてゆく・・・・・
” 覇業 ”の道でございやす。
お後がよろしいようで・・・・
もののふの 覇業の道にも 苦行あり 曹操