そわそわ・・・・そわそわ・・・・。

ナンダナンダ!?この期待感は?

昨日の俺は希望への片道切符を持ってた。


何でかは全く不明。

「今年は!今年こそは!!」

そう思わずには居られん位強い予感めいたものがあったのよ。(毎年)


俺ってばなんでか2月14日って結構バイトの日になってて。

そんでまー知らないヒトとたくさん会うわけですよ。

日頃接点の無いヒトともそこでねー。

その特別な環境がそう思わせるのだろうと。

普段出てないエンドルフィンが分泌されてランナーズハイになるわけだろうと。


それが時に昨日は強くてねー。

晩飯の時には気分高揚もMAXだったったい。

嫁に

「おい!一杯もらったら一個くらいやろか!?」

「バッグは大きめの持って行かんでよかかな・・・?」

「ネクタイとかはめて行こうかなー。」

「誰からもらった?なんて野暮なことは聞きっこなしよ?」

「むふふ・・・・むふふ・・・・・」

「持ち帰りきらん時は電話すっけんが軽トラで来てくれ!」

等とノリノリで散々、もう散々喋ったったい。


するとあまりの俺のテンションに嫁も吊られたのか

「そんなわけないたーい!毎年言いよるでしょー!」

等と冗談をテンション高めで飛ばしてきた。


俺はその予感めいたものが強いが故にちょいと自信があった。

せめて3個はもらうやろ?リアルに・・・。

ばってんホントに貰ったらどがんしよ?

嫁にはとりあえず内緒だな。

ケータイとか聞かれたら教えないわけにはいくまい。

まーそれも相手次第か?

こんな風に考え出したらとまらない。ニヤニヤだって止まるわけがない。


ほんで、いよいよ出動時間。

なんだか冷ややかでもあり、何となく侮辱的でもあり、爆発寸前的な視線に見送られてバイトへ。

玄関を開けて店内に入り

「おつかれっすー」

等と力なく言いながらバックにそのまま入ろうとすると

「あ!ミラクル君!!ちょっと待って!」

ってその時に入ってた店長にカウンター越しに呼び止められた。


「なんすか?」

「はいこれ・・・」

差し出されたのはなんと!そう!!

「何か私もはじめてみたかわいいお客さんがミラクルさんに渡してくれって頼まれたよ?」







キ・キ・・・キターーーーーーーーー!!!!!!!!

まじかい!!まーじーかーいー!!

ええええええええ????


「え??でもでもでも何で俺って分かっとですか?」(動揺は隠せない)

「だって話し聞いたらミラクル君のことだろうって」

(手を頭付近でもじゃもじゃさせながら)

「え!?テンパのあの野郎に渡してくれってこと??」

「まーそんな感じ。えっらい可愛い娘やったよ!?」

「でもなんでタバコまで一緒に?しかも銘柄まで知ってるのかね??」

「さーいつも見られてるんじゃ!?」



はいキターーー!!!これか!?あの予感はコレだったっばーい!!!うっひょう!!

にっこにこでその小さな包みを持ってバックに入っていく。

するとそこには相方のユウキが既にスタンバイ。

「ほう!!ほう!!ほう!!マジでキタぞぉぉ!!!」

満面の笑みで、そう、こぼれんばかりのスマイルで見せびらかす。


やや訝しげながらユウキは

「良かったじゃないですか」

とどこか悔しそう。

まーまー。そんな僕のこと責めないでよぉ。むふふ・・・・。

あれ?なんかカードが入ってる。

どれどれ・・・・なんて書いてあんのかなー。


そう思ってそのカードを明けてみると






































「残念私でしたー。バイト頑張れば(笑 by 嫁」




















































お前かーいっ!!(笑

ダーッハッハッハッハッハッハ!!!

いかん!腹がよじれる!死にそうだ!ここまで仕込むなんて卑怯だ!

完璧だー!!!!!


もうガックリ膝が折れたね。やられました。

そのカードをユウキにも見せて二人で爆笑。

「どう!?家の嫁オモシレーだろ??」


そそくさとレジに行き店長に話を聞く。

「一人で来て 「たいーぎゃ期待してるみたいだけん渡してやってください!」 って言いながら頼まれたよ」(笑

だって。

あんにゃろめ~~~!!毎年毎年並々ならぬ期待感を持ってるのを知ってて仕込み決行したらしいのよ。

出てくる前に散々言ってたことが頭をめぐる。


「あ~~~なんか冷やかし的な嘲笑の目で俺ば見て笑いよったな~!!」

くっそう!ヤッテクレルゼ!


それで昨日は何故か忙しくって。

バレンタイン特集のチョコの棚が残り三つしかなかったったい。

いつのまにかソレが二個になり、残り一個になってた。


バタバタと業務遂行してて、ようやっと落ち着いてユウキと話す。

「あれたー、どうにも残りのアイツ。俺の事待ってる感じだろ?」

そんな感じがしてならねー。きっと、今まで売れ残ったアイツは俺に来るべくして残ってるミラクルに違ぇねー。

そう確信した俺の一言に・・・・・


















「ミラクルさん・・・・もう12時過ぎてますよ?ニヤリ」






































ええええ!?

また今年も惨敗ぃぃぃ!?







ってな訳で。昨日は二段オチというお笑いの高みを経験したねー。

もう完璧。おかしくておかしくて!

いやー、一個も貰わんかったくせ波乱万丈な昨日だったなー!!

面白くて腹がこわりましたーー。