何日か前。
硝子の割替の電話があって「花房」っていう所におったったい。
割替が終って集金して、そのお客さんとすこし話ばしよった。
居った場所は国道の裏手なのよ。
で、話してたらふいに
「ドーーーーーーーン!!」
て音がした。
「あぁこりゃ事故だ!」
そういいながら2人国道の方に走っていったのさ。
したらやっぱり軽自動車同士の事故やったったい。
で、道の真ん中に前がへっこんでる軽が往生しとって中にはおばちゃんが胸を苦しそうに抑えてる。
「大丈夫ですか?すいませんけどギアをニュートラルに入れてもらっていいですか?」
そう言ってお客さんと2人で道の横に押したったい。
他におばさん2人が現場に居合わせておりその人たちが
「救急車は今呼びました」
そう話してたけんが俺は警察を呼ぶために電話。
「もしもし?すいません今花房で事故があって。」
「担当者と換わります」
と、女性の声。程なく愛想もクソもないおっさん登場。
「換わりました。」
「すいません。今花房のドコドコで事故があったんで、お願いします。」
「あなたは当事者ですか?」
「いいや、違うです。たまたま居合わせたもんで。」
「何分くらい前ですか?」
「ええ~と、5分か10分くらい前ですね?」
「どっちですか?こっちも書類を作らんと動けんのですよ?」
「はぁ?」
そういいながら他のオバチャンと10分くらい前か?って事で。
「「じゃ10分前で。」
「じゃあ3時5分でいいですね?」
「いいんじゃないすか?」
この時点で俺のイライラはかなり来てる。何で?俺は善意の第三者ぜよ?時間なんぞどうでもええけんはよけーよ!
「事故は車同士ですか?」
「はい。軽自動車同士みたいです。」
「コレは携帯電話からですよね?」
「そうですけど?」
「あなたのお名前と電話番号を教えて下さい。」
「はぁ?いいですけど・・・。」
何で?関係ないた?てかハヨケーよ!バカじゃない?クダラン!!
俺は音を聞いて駆けつけたけんが時間は何となく分かるけどよ?たまたま通りすがりだったらなに?書類作成不可かなんかで出動せんわけ??
俺達はそんな無能なやつらに税金を払ってんか???
正に愚の骨頂ですわ。別に愛想を良くしてとまでは言わんけどた?常識くらい分かれよね???
電話を切って5分位して救急車が到着。
そこから話してたお客さんが大興奮しながら大活躍(?)!
事故の状況を聞かれもせんのに救急隊員の人に身振り手振りを大胆に使って熱く説明。
ワザワザ車を止めて道の真ん中に行って
「この車はこがんして停まっっとたですもんね!!だけん私達が押してそっちゃんやったですもんね!!」
まぁ火事場ってのはヒトはテンションは上がるもの。それは充分理解してる。きっと俺もそうだったと思う。
ただ!た~だ!そのヒトのあまりの上昇振りを見せつけられて俺は急下降さ。いわばドン引き状態。
で、結局ソコに1時間くらいおったかな?車うっぱめられて動けんのもあったし、ウンコ警官から携帯きかれたけん
「おったがええとかな?」
って気持ちもあったしね。
で、警察官がやってきてまたそのお客さんが説明アゲイン。まぁ本人は何十回でも喜んで話さすどばってん・・・・。まぁ・・・・よう言えるなぁ・・・・・見たわけじゃねーのに・・・・・。すげ。
事故当事者は2人とも救急車運ばれていかしたのよ。で、その時に胸を押さえてたおばちゃんは俺とかお客さんとか他のオバチャン2人に
「ありがとうございました。お世話になりました」
って蚊の泣くような声で言いよんなはった。
「いいですよ?別に俺はナンもしとらんけん!」
そういって見送りました。
で、いよいよ帰るときになってお客さんに
「じゃぁ俺帰ります。どもども!」
なんつって車に乗ろうとしたら
「ごめんな!へんなことに巻き込んで!お世話になりました!」
と何処までもテンションたかっ!!
「いいえ!別になんじゃなかですよ!」
そう言いながら思ったね。
「あ~こんお客さんは今日一両日中は興奮冷めやらぬばいね~。嫁さんは何十回て話ば聞かされらすどね~。近くのヒト軒並み喋り倒さすどね~・・・・・。チーン」
ま、悪い人じゃない。完全にイイヒトたいね。ただ落ち着けなかったってだけだろ?ソレをこともあろうに「俺」に見られたって事が問題なわけたい。むふふふふ・・・・。お客さんちかっ(笑)
やっぱでも事故はこえー。車とか悲惨だん。まぁお互いに死んどらっさんけんたいしたことじゃなかけどね。
やっぱ絶対事故に遭遇してもあんなに興奮しますまい!
そう痛感いたしました。(←そっちかいっ!!!)