リールのスプール径について
前回話の途中だったスプール径について。
いつもちょっと堅い感じですが、今回はもっと堅いです。でもタメになると思います(たぶん)
ここ最近(ここ3~4年)高ギア比化が進み、様々なギア比の登場とともにギア比について語られることが多くなりました。
しかし、スプール径については昔から様々な径があるにもかかわらず、あまり語られることはなかったと思います。
しかしこのスプール径、意外と重要なんです。
まずシマノさんのスプールで最も多く使用される34mm径、この径は最もオールラウンドで、軽いものから重いものまで様々なウエイトを安定してキャスティングすることが出来ます。
俺が思うに14gくらいが1番投げやすいですね。
そしてこの34mmよりも小さい径、コンクエスト100、50、スコーピオンXT1000、アルデバランMg、のような33~30mm径。
この径は10gより軽いものでも安定してキャストすることが出来ます。(俺は5gまで普通にキャスト出来ました。これはロッドの組み合わせにもよります)
ではなぜ軽いものが得意なのか。それは径が小さいためスプール重量が軽い、そして小さな力でスプールを立ち上げる事が出来るからです。
しかし、小さな力で立ち上がる反面、ずっと回ろうとする慣性力が小さいため、遠投には向きません。
フィギュアスケートの選手がスピンする時、手をちぢ込めると回転が速くなりますよね、でもあの回転はすぐ止まってしまいます。対して、手を広げた状態では回るのには反動が要りますが、回ってからはしばらく回り続けます。
これをイメージしてもらうとなんとなく分かってもらえますかね。なんとなくでいいのです。
なので、スプール径の小さいリールは、軽量ルアーの近距離キャスティングでピンスポットを狙うのに最適だと言えると思います。逆に遠投は不向きと言えます。
あと最近流行りの”ベイトフィネス”これもこの径がいいと思います。この場合スプール重量も軽いほうがいいと思います。
対して、大きい径、アンタレスDC7、アンタレス、コンクエスト200のような36~37mm径。
こいつはスプールを回すのにある程度力が要ります。
が、、さっき言ったように、いったん回ってしまうと回転し続けるので、この径はある程度ウエイトのあるルアーで、広範囲を探るようなディスタンス重視の釣りに最適だと言えます。
ちなみに、、より飛距離を出したいなら、できるだけスプールを軽くして立ち上がりを早くしたいので、ラインはナイロンで、そして同じポンド数ならよりやわらかいラインの方が飛びます。
これはあくまでスプール径だけの話なので、組み合わせるロッドやラインによっても変わります。
でも、こんな理屈っぽいこと言いながら俺は、アンタレスシリーズが大好きなのでアンタレスDC7とかアンタレスARで全部投げちゃいます。俺はベイトフィネスはやらないですし。(アンタレスで投げるだけなら5gでも投げちゃいます)
リールを新しく新調したいと思った時は自分の好みに加えて、こんな所も気にして考えてみてください。もっと釣り(キャスティング)の幅が広がると思います。