私は重度の多嚢胞性卵巣症候群です。
生理が来てからというもの、生理が来るのは2~3カ月に1回。ひどいときには半年間止まってしまいます。
当然ながら自分は不妊治療をしなければ妊娠することはできないと思っていました。
ところが第一子は28歳のときに自然妊娠。
第二子はタイミング法9回、人工授精6回、体外受精1回試しましたが、正常妊娠に至らず。
17周期目にて自然妊娠しました。当時の34歳でした。
排卵誘発剤は、クロミッド、レトロゾール、HMG注射、ゴナールエフ自己注射を試しました。
クロミッドはほとんど効かず、レトロゾールもいまいち。
HMG注射は卵胞が大量に育ってしまい強制リセットになることもありました。
ゴナールエフ自己注射は少量ず打てるのでうまく排卵させることができていましたが、妊娠には至りませんでした。
私は自分がなぜ妊娠できないのか、理由が知りたくて体外受精にステップアップしたのですが
結局理由は分かりませんでした。
体外受精では5個の胚盤胞を凍結できたのですが、1回目に戻した胚は着床すらできませんでした。
グレードAだったのにも関わらず、です。
その直後に自然妊娠です。
ここまで不妊治療をしてきてわかったことは
私は排卵誘発剤を使って排卵させても妊娠できないが、自然排卵したときのみ妊娠する・・・
しかも多嚢胞性卵巣症候群なので排卵のタイミングは規則的ではなく、いつ排卵するのか自分でもわからないんです。
自然妊娠できたということは、排卵はあり、卵管は通っており、受精することができ、着床もできるということ。
不妊治療をしていたときにこの中のプロセスのどこかがうまくいっていなかった・・・?
こんなことってあるの?
と思っていたら、リプロの松林先生のブログにこんな記事がありました。
ブログの相談者の方も同じ多嚢胞性卵巣症候群。
私と同じように自然排卵したときだけ妊娠するというのです。
理由は分からないですが、多嚢胞性卵巣症候群の中には排卵誘発剤を使用してできた卵子では妊娠できない体質の人が一定数いるのでしょうか?
もはや妊娠できなかった理由はわかりません、妊娠できた理由もわかりません。
「あきらめた頃に妊娠する」
とよく言われますが、私はそう言われるのが大嫌いでした。
でも、現実に私はそうなってしまいました。
もう不妊治療なんて面倒くさいと思い、投げやりになったときに自然妊娠しました。
ストレスが悪かったのか、プレッシャーが良くなかったのか・・・
もはや何がよかったのか分かりません。
2年間の不妊治療の末、自然妊娠をしたことで勉強になったこともあります。
「現代医学をもってしても人の命をコントロールすることはできない」
ということが分かったことです。
どんなに努力しても自分の力でコントロールできないことはある。
私に必要なことはもっと肩の力を抜いて生きること。
ときには流れに身を任せてみることも大切なのかもしれません。