今日はまた寒くなりましたね
今日は消防学校での基礎教育訓練でした主に座学です。
イメージ通り体育会系ですよね自衛隊や警察や消防は指揮命令のもとに行動をする軍隊みたいなものです。下命のもとに活動するのが基本ですよね。もちろん映画のような「オレが絶対助け出してみせるぜ」ってヒーローのような場面はプロなら勝手な行動となり本来はないです。
消防は特に人命にとても関わったお仕事です。消防団も消防隊も酸素ボンベ背負えるかないかの違いだけで、お仕事はほぼ同じ。立場は違いますが。
災害現場、火災現場、事故現場への出動もあります。
今日深く考えさせられたのは人命の順番でした。全ての人を救いたいのは当然だし、子供でも大人でも総理でも会社員でも命の優劣は無い。上下もない。重い軽いもない。みんな同じ命。
しかし、現場では一喝に救助が出来る場面はほとんどないです。
ビルで火災がありました。はしご車を伸ばし人はいないかと確認しました。そしたら人を5人発見しました。いたのはお母さん、お父さん、子供、おじいちゃん、おばあちゃんでした。しかしはしご車には1度に2人までしか乗れません。さぁ、どの順番で救助しますか?炎と煙はすぐ近くまで迫っています。救助隊員は判断しなければなりません。
また大規模災害時では一人でも多く救助することが最優先になるため、救助確率の高い順から救助したり、傷病者同時発生の場合「トリアージ」といって患者にその場で赤・黄・緑・黒の札をつけて救助の順番を選別するのです。
とても非情なようですが一人でも多くの命を救うためには必ず必要な判断なのです。助かりそうもない人を搬送するより助かる人を、もしくは救急度の高い人から搬送するわけです。
命というものを考える機会がとても多い役割だと思います。
しかもその「命」というのが「はかなくて素敵な・・・・」というような詩に書けるような「命」ではなく人が今目の前で死にそうだという状況で考える「命」なのです。
皆さんはどこまで「人命」について考えたことありますか?