今の家に引っ越してくる前、メダカを先に引っ越しさせていて、1人で電車を乗り継いでメダカに餌をやりに来たことがありました。

まだ家具もない、がらんとした、水槽しかない部屋。

小さな窓から西日がさして、オレンジ色の光が部屋の奥まで届いていました。

なぜかそれが、

とても綺麗に見えて、ああ早くこの家に住みたいなぁと心から思いました。

 

それから8年。

今では猫2匹のお世話にかまけて、自分たちの家が持てた最初の頃の気持ちを忘れがちになります。

当たり前の日々。当たり前の生活。ただ繰り返す毎日。

 

それでも、季節はめぐり、また同じように西日の当たる季節になると、その時の気持ちを思い出します。

 

私ここにこうして日が当たる感じが大好きだ・・・

あんなにも強く、ここに住みたいなぁと、思ったんだった。

 

窓から細く長くさす光。

オレンジ色の温かみ。

毎年繰り返される。

神聖ですらある自然。

そういえば、あの時、これはきっと大切なことだから、ずっと憶えておこうと思ったんだった。

 

家がある。

猫がいる。

毎日そこに居られる。

夢が叶った今を生きれていることに、感謝がわいて、なぜか泣けてきます。笑。