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昔私にこんなことを言った人がいた

「人は生まれる前硝子のような球(たま)なんじゃないか」と。

どこからともなくヒビが入り
二つに割れた「球」の片方は
ひっそりと地上に落ちる

そしてそれからしばらくするとどこかでうぶ声が聞こえる

球の片割れはいつ地上に降りるのか解らない。

すぐなのか、数年後なのか、十数年後なのか。


人は、その片割れを探して生きる。

ずっと。ずっと。

巡り逢わなければ、似た形の球の片割れに出逢い寄り添い

ピッタリとはまらない隙間を見付ける

その隙間が耐えられず離れたり
その隙間は埋まらないけど埋める努力で補って

そのまま生涯を共にしたり

だから、いつどこに降り立つか解らない片割れを
もう既に降り立っているかもしれない片割れを探しながら生きて

最後まで出逢えない人が殆んどで
それでも生きていく

ただ、もしも
もしも本当の片割れに出逢えたとしたら

それは奇跡だ

その片割れがお前だと信じたい




私は彼の片割れではなかったようだけど

いま好きな人が、好きだと言う歌がある

その歌の歌詞は

この言葉に似てた。


どちらかと言えば

隙間があるけど埋めている歌


懐かしい気持ちになった。



そして、

私が好きになる人は

同じ感覚を持っているんだと確信した。



言うなれば私が探す「片割れ」は

こんな感性を持つ人で

私はそれを手がかりに探してるのかもしれないって

そう思った。


勿論、
この詩を書いた人も同じ感覚を持っているんだと思う。

歌詞はここには書けないけど。

興味をもったら探してください。



いま好きな人が好きな歌は

中島みゆきさんの「糸」です。