さぁ。自分の気持ちにケリがついたら、お母さん・お父さん・大切な人たち・会社への報告。

あー、そう思うと離れたくないなぁ。

会社も大好きだったなぁ、お仕事好きだったなぁ、今以上の会社に出会えるかなぁ。

 

離れるとよく思えてくる、それが人間らしいのかもしれない。

失ってから気が付いたり。恋愛みたい。だからこそ、大切な人たち、これから出会う大切な人たちを失いたくないと改めて「ぴっ」っとなった。

 

お母さん・お父さんは、近所の焼き鳥屋さんでお酒飲みながら報告した。母親とはよくぶつかってばっかりだったから、お父さん大変だっただろうなぁ。ごめんなさい。

私とお母さんは似ている。

わがままな性格、さみしがり屋なところ、意味のない気配り、挙げたらキリがないほど。

 

いつもお出かけしてもけんかばかり。自分の母親ながら、よくもそんないじわるなこと言えるなぁって思うこともある。笑

私もだけど。いい時間になるかもしれない、離れることが。

社会人になったばっかりのとき、実家から離れたときがあって、そのときは、うまくいっていた気がする。よく連絡もしていたし。穏やかになれていた気がする。

 

だけど、心配もかける。そんな心配ばかりかけている娘でごめんなさい、と素直に思う。

 

たしか、話したいことがあるから時間ほしいって母親に話したら、「そうゆうのはおっかないからひとりで聞きたくない。」みたいなこと言ってた。かわいい。笑

だから焼き鳥屋さんに行ったのかな。たしか。

 

オーストラリアに行きたい。だけど、会社を辞めないといけない。

(ここの会社を辞めるというのは、私にとっても両親にとってもとっても大きいこと。

あんなに苦しかった時期を乗り越えて、やっとつかんだ再出発の場所だっから。)

 

「いいんじゃない。やってみれば。」と母親。

「…」無言の父親。

 

お父さんは小さいときからずっとそう。基本的には私たちの意思を尊重してくれているし、何も言わない。自分たちで決めたことだから。

小さいときはそんな父親のことなんてなんとも思ってなかったけれど、今になってわかる。

見守ることがどんなに大変か。口出してしまえば、楽かもしれない。

自分の感情吐き出せば済むことだから。

私の父親はそれをしない。それが私のお父さん。

 

しばらく沈黙が続いて、

「やっぱり、私の家系に似ちゃったかー。」と母親。

だいたいこうゆう空気のときは一番最初に突破口を開いてくれるのが、母親。

(あー、こうゆうところも似てる。)

 

「え、なに?聞いてないよ。」と私。

母方の親戚の話はよくしていたから、聞いてないことてあるんだぁーって思った。

冷静に考えてたくさんあると思うけれど。

 

「(おばあちゃんの家系)には何人か海外に行ってた人がいたんだって。」と。

 

それを聞いてすこし安心した。

ワーキングホリデーって一見聞こえはいいかもしれないけど、日本から逃げたとか、現状から逃げたとか、そう思われることもあるから。半端者みたいな。

 

「お父さんはなんかないの?」と聞いてみたら、

「(namo)は一度決めたら、なにを言っても無駄だから、なにも言わない」と。

 

あー、まただ。涙が出そうになる。私の帰る場所はここにあると強く感じることができる。

そう思わせてくれている家族に、ありがとう。

 

でもそれが本心だと思わなかった私は、本当はどう思っているのかどうしても聞きたくて、何回も聞いた。そしたら、やっぱり「会社を辞める必要があるのか、あんなにいい会社二度と入れないかもしれない、この先どうするのか」と。当然の答え。

それに対して、私はなにも答えることができなかった。だって、それを超えるためにオーストラリアに行くことに決めたから。現状維持ではなく、今以上の自分になるために。

わかってもらえたかはわからないし、なにもしていないからわかってもらえるとも思っていない。

すべては私次第。

将来の私次第。

 

そして、酔ってきたのか最後にぽそっと

「結婚できないぞー」と、これ本音。父親史上最高の本音な気がして笑ってしまった。

 

結婚しますとも、えぇ。間違いなく結婚しますとも。安心してよ、お父さん。お母さん。

 

そんな5月?のことだったかな。

 

さぁ、一歩踏み出しますか。

私のペースで。ゆるゆると。

(新社会人のときの初めての上司の大好きなことば。ゆるゆる。)

 

私にとっての大きな一歩。

他人からしたらほんの数秒で終わってしまうかもしれない一歩。

思っていたより、簡単に超えていけるかもしれない一歩。

 

私らしく超えていこうか。

 

変わりたいところ

変えたくないところ

変わらないといけないところ

変えなくてもいいところ

 

全部受け止めて、私らしくすこしずつでいい。

糧にしながら歩いていこう。