猫様専用のベッドに電気毛布を敷いてから、
あんなに定位置だった飼い主の上で眠ることがなくなった。
少しの寂しさはあるけれど、おかげで私の睡眠負債はゼロになり、
睡眠の質の向上とともに体調を崩すことも減った。
幸いなことに、流行り病や風邪とは無縁な日々を過ごせている。



夜中に起こされる回数も激減した。
寝る前には部屋の明かりを読書灯だけにして、
猫たちを存分に構い、喉を鳴らす「ゴロゴロ」を堪能してから眠りにつく。



いつしか口癖になった、猫たちへの語り掛け。
「澪とすず音の一生が、健やかで幸せなものでありますように」
「今日も無事に帰ってきて、澪とすず音のお世話ができますように」

祈りの言葉は、心から溢れ出るもの。
かつて捧げていた食前の祈りも、決して偽りではなかった。
けれど、違いに気づいてしまった。